株式会社ナスタ
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東京都中央区にあるナスタって会社のショールーム。
商品企画部の及川絵里さん、何を地味チェンジしたんですか?
郵便受けを地味チェンジしました。
皆さん、ナスタって社名はご存じないかもしれませんが郵便受けの世界では知らぬものはいないトップメーカー。
で、その地味チェンジしたっていう郵便受けは?
集合住宅の郵便受けです。
ナスタが変えたのは集合住宅用の郵便受け。
確かに団地やマンションにこういうものありますよね。
でもチェンジした新しい郵便受けを見てもそんなに変わった感じには見えませんけど…
こちらの地味チェンジは投入口を広げたところ!
元々は2.5cmだった投入口の縦の幅をちょこっと広げて3.6cmに。
ってそれだけ?
いえいえ、この1cmちょい広がるかがとても大事なんです。
アマゾンから相談がありました。
こちらのメール便なんです。メール便が従来の郵便受けだと入らない。
ネット通販会社のアマゾンが本やDVDなどを送るのに使うのに箱。
厚さは3.5cm。
従来の郵便受けだと箱が大きくて入らない…という問題が。
日本郵便株式会社
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配達する日本郵便は郵便受けに入らず配達先に人がいないとまた郵便局に荷物を持って帰り、再配達することに…
これが日本郵便の大きな悩みのタネだった…
ですよね、郵便局の郵便・物流営業部、松本俊仁さん。
持ち戻った荷物を保管する場所が設けてある。持ち帰った荷物が溢れかえる郵便局もけっこうあった。
「大変なんですね?」
うわ~もう大変です。お届けできない時の配達員のストレスは相当なもの。
それは大変だ。
そこでアマゾン、日本郵便、ナスタの3社が話し合い、厚さ3.5cmの箱が入る投入口の大きい郵便受けを作ることに。
これでお悩み解決!
ところが別の問題が…
盗難の危険性
投入口を大きくすることで盗難の危険性が高まります。
従来の2.5cm幅の投入口なら女性でも手を入れるのはかなり困難。
ですが、メール便の箱が入る3.6cm幅にするとスポッと手が入ってしまい、中にある郵便物が盗まれてしまう危険が!
そこでナスタは考えた。
商品開発部の松原和久部長、
郵便ポストの投入口に12枚ののれんのようなものを付けた。
「手は入りますよね?」
ナスタが開発したのが盗難防止投入口、その名も「ナスタガード」。
板がのれんのようにぶら下がっていますが、手を入れて郵便受けの中のものを出そうとすると周りの板に引っかかって取り出すことができない!って仕組み。
確かにこれなら安心。
売り上げ
この地味チェンジした郵便受けを2014年11月に発売したところ、年間売上がなんと2倍に急成長!
儲かり方は全然地味じゃない!
もう1つの地味チェンジ
そして新製品の郵便受けにはもう1つ地味なチェンジが!
箱の部分をステンレスからプラスチックに変更した。
確かにボディ部分が黒いプラスチックに。
郵便ポストはステンレスと定着していたので、我々も気付かなかったんですけど…
プラスチックはステンレスよりも軽いし材料費も安くなってコストの削減!
マンションの郵便受けは壁にはめ込むからプラスチックでも大丈夫と、言われてみるとそりゃそうだという地味チェンジ。
臨時ボーナスも!
「どれくらい?」
いやいやいや…
財布の口も大きくなっちゃっていませんか?
ナスタは郵便受けを地味チェンジしてがっちり!
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