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[WBS][どう変わる?働き方]建設現場で驚きの「革命」

ワールドビジネスサテライト(WBS)

シリーズでお伝えしている働き方改革です。建設業界の2024年問題、これはどういうことかというとこれまで建設業界には労働時間の上限がありませんでしたが2024年からはほかの業界と同じく規制が始まります。もともと建設業はほかの産業の平均と比べて年間300時間以上も長く働いている実態がありました。これから働き方をどう変えていくのか、そのカギは革命的な新技術が握っていました。

世界初!"無人重機"が大活躍

秋田県の東成瀬村に建設中の成瀬ダム。日本最大級の規模、8年がかりの大プロジェクトです。

大勢の作業員で溢れかえっているかと思いきや…

成瀬ダム工事事務所
奈須野恭伸所長

逆に気持ち悪いですよ。

そう言って見せられたのはブルドーザー。1台のブルドーザーが動き始めました。一見、普通に動いているように見えますが、よく見ると人が乗っていません。

動いていたのは3台のブルドーザー。それと同時に2台のローラー車が無人運転していました。

成瀬ダム工事事務所
奈須野恭伸所長

完全に施工全部をプログラミングして、その通りに作業している。

これはクワッドアクセルという世界初のシステム。熟練の運転手の操作データで複数の重機が事前にプログラミングされた通りに動きます。

成瀬ダム工事事務所
奈須野恭伸所長

人間だとどうしても疲れていたりすることもあるが、自動化になることでずっと同じ状態で一定の品質が保てる。
管理者から見ると、こっちの方が安全に対しては心配ない。

現場近くの施設に秘密がありました。中に入ってみると、そこにはモニターに向かっている人たちが…

彼らはITパイロット。自動化重機の作業計画をつくり指示を出します。彼らは現場へは直接行かず、この管制室からモニターを通して重機を監視しているのです。

運転手つきの重機を3交代で運転すると本来最大でおよそ70人必要ですが、無人重機のITパイロット体制では12人とおよそ6分の1の人員で対応できます。

最先端の公共事業のかたち。しかしそこには建設業界の切実な事情も…

現場には外国人作業員の姿が。

成瀬ダム工事事務所
奈須野恭伸所長

重機のオペレーターはスリランカから来ている人が多く作業している。
日本人だけで集めるとなると、みんな高齢化してきているし、若手も少ない状態なので集めるのが非常に苦労する。

工事現場にも"AI革命"が!

一方、労働時間を減らす取り組みは街の工事現場でも。

工事に欠かせないのがコンクリートです。

大成建設の作業員

試験を始めます。

ポンプ車に移す前に必ず品質検査を実施。コンクリートの柔らかさや空気量などを6人体制で検査します。

大成建設の作業員

時間がたつにつれて硬化が進んでしまったり、季節や気温によって何分以内にコンクリートを取り終わらなければならないと規定が決まっている。

検査のたびに現場監督や関連業者が集まり、拘束時間が発生します。

こうした労働時間を減らそうと国土交通省はある実証実験を始めています。

コンクリートが運び込まれた先には1人の作業員がパソコンの前に座っているだけ。

大成建設 土木技術部
大友健専任部長

今、カメラで流れから判断している。
カメラはあそこのインターネットカメラ。

コンクリートをポンプ車に流し込む様子を上からカメラで撮影。これはAI技術を用いた新しい検査方法だといいます。

大成建設 土木技術部
大友健専任部長

コンクリートに砂利が入っているので、石の粒の流れを認識している。
軟らかければ早く流れるし、硬ければゆっくり流れる。

砂利の速度をリアルタイムでカメラが捉え、コンクリートの軟らかさをAIが瞬時に検査します。

立ち会う人数は今までの6人から1人へ。これが導入できれば労働時間の短縮につながります。

大成建設 土木技術部
大友健専任部長

昔は無尽蔵にやっていた。
できるだけ機械に置き換えてやっていくのは非常にいいこと。

建設業界の労働時間を減らすさまざまな取り組み。旗振り役の国交省は…

国交省 技術調査課
藤浪武志さん

2024年には全ての国の工事で週休2日を達成できるようにしたい。
それを達成する上でDXが大きなキーポイントになる。

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