南国、高知の商店街に行列ができています。地元の名物、カツオのたたきですが、その作り方に人気の秘密がありました。
わら焼き鰹たたき 明神丸
[blogcard url="http://myojinmaru.jp/"]
高知市。この街に地元の食材を使った名物があります。

市内の商店街にあるフードコート「ひろめ市場」。

その中に特別長い行列ができる一角が…

開店と同時にお客様が次々にスマートフォンで撮影。

その視線の先には激しい火柱が…

調理していたのは土佐名物のカツオのたたきです。

脂ののったカツオを火で炙り、地元の天然塩をふったシンプルな味付けが特徴。

肉厚でジューシー。

高知ラブみたいな感じ。

大人気のカツオのたたき。その美味しさの秘密とは。

カツオのたたき
高知市内にある藁焼き鰹たたき明神丸。

週末ともなると開店前から30人ほどの行列ができます。

カツオはほどよく脂が乗った厳選したものを使用。
そして箱から取り出したものは天日で干したわらです。

このわらの炎でカツオを一気に焼きます。
人気の秘密はこの高知伝統の焼き方。

天日干しのわらは一瞬でおよそ1,000度の強力な炎が上がります。

そのため表面はパリッと中はふっくらとした食感になります。
焼き上がったら熱いまま大胆にぶつ切りにしていきます。焼いた後、氷水で締めないのも高知流です。

わらの煙がカツオの臭みを消すだけでなく、香ばしい風味を生み出します。

この味を求めて日本国内だけでなく、海外からも多くのお客様が殺到しています。
味が深い。

わらの香りがすごくしておいしかった。

店で使うわらはこちらの倉庫で濡れないように大事に保管。

ただ燃やすだけでなく、香りや味わいを決める重要な材料だからです。
しかし、このわらを確保することが年々難しくなっているといいます。

高齢化と後継者不足で米作りをする農家が減っているためです。

明神食品の森下幸次社長、
おじいさん、おばあさんばかり。わらを受け取りに行っても。

皆さん年を取って後の世代がいない。わらがなかったら商売にならない。

さらに稲作の機械化が進み収穫の際にわらが細かく砕かれてしまうこともわら不足に拍車をかけているといいます。

この危機を乗り越えようと自分たちで始めたのが農業。

5年前から耕作放棄地を借り受け米作りに挑んでいます。

明神ファームの山﨑太志取締役、
農業の経験がなかった。何も分からない状態だった。

細かい方法を農家に教えてもらった。

田植えから収穫、さらにはわらを天日で干す伝統的な方法まで地元の農家から学びました。

いまではわら不足に耐えられる体制が整いました。
さらに収穫した米は定食用のご飯として提供。

まさに一粒で二度おいしい解決策になりました。
危機を乗り越え、今月新たな店もオープン。

ここではお客様がわら焼きを体験できるコーナーを初めて作りました。

藁焼き鰹のたたき、ファンがますます増えそうです。
お客様はおいしいカツオのたたきを食べたいとくる。

絶対裏切らないようにおいしいものを出したい。
