2017年秋以降、大幅に上昇した株価。日経平均は21年ぶりに終値で2万2,000円台を回復しました。
2018年にはさらに株高になるとの強気の声も聞かれる中、投資に興味を持つ人が増えているといいます。
しかし、投資信託に日本株、外国株、債権、外貨などさまざまな種類があります。
そこで無数にある投資対象から自分にあったものをわずか数分で選んでくれるサービス、それがロボットアドバイザー、通称「ロボアド」です。
誕生から約1年、その実力は?
ロボアド
ロボアドはコンピューターのプログラムがそれぞれにあった運用資産の配分を提案してくれるというものです。
具体的には日本の債権で何割くらい持ったらいいですよとか、先進国株式で何割持ったらいいですよ、とそれぞれの人にあったものを提案してくれます。
テオ | 楽ラップ | プロボ | スマートフォリオ | |
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運営会社 | お金のデザイン | 楽天証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | みずほ銀行 |
最低投資金額(円) | 1万 | 10万 | 1万 | 1万 |
購入手数料 | 無料(初回) | 無料 | 0%~3.24% | 0%~3.78% |
信託報酬手数料 | 1.08% | 固定報酬型 最大0.990% | 0.3888%~2.376% | 0.4104%~2.268% |
1年が経過していろいろな会社がサービスを提供しています。
手続きの多くはスマートフォンで行なえます。そしてスマホならでは手軽さ、対面で人と相談して投資スタイルを決めるというのもありますが、スマホ相手なので素直に手軽にできます。
自分に合った金融商品を選んでもらうには質問が出てきます。年齢、性別、年収、貯金額などのほか運用目的・期間、保有資産の下落は何%まで許容できるかなどですが、答えられない人もいることからユニークな質問で投資スタイルを判定してくれる、そんあロボアドがでてきました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
[blogcard url="http://www.sc.mufg.jp/"]
大手証券会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がこの秋に始めたばかりのロボットアドバイザー「Probo(プロボ)」。
質問が少しユニークです。
まずは性別、年齢などここまでは普通の質問です。
すると「普段行っているスポーツはありますか。」、続いては「毎年、正月には決まった神社・仏閣にお参りに行きますか。」、「歴史上の好きな人物は誰ですか。」といった質問まで。
さらには、
「ヘアサロンや美容室、理髪店の選択理由として最もあてはまるものはどれですか。」。これで一体何が分かるのでしょうか、投資と全然関係なさそうですよね。
質問項目は24個。3分の2は投資とは関係のないような質問ですが独自の調査に基づくデータ解析で投資スタイルの判定ができるのだといいます。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の飯岡哲商品開発部長は、
今までの金融に関する質問とライフスタイルに即した質問の相関関係を導き出して極めてリスクをとりたい人かリスクをとりたくない人かを判断してポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を築く。
結果、末武里佳子さん向けの投資スタイルは「リスクランク3」、バランス型でした。
リスクランク3、バランス型は5段階評価の真ん中、普通の人。
「戦国武将を聞いて何が分かるのですか?」
私も気になってお尋ねしましたが企業秘密で教えてもらえませんでした。それが分かってしまうと、あえて織田信長と選べばリスクをとる人になるとかになるとそれはそれで答える方も構えてしまうので教えられないということでした。
現状では三菱UFJモルガン・スタンレー証券に口座がないとサービスは利用できませんが、今後ホームページで公開するなども考えているそうです。
ロボアドの運用成績
お金のデザイン「テオ」がこの1年の運用成績、
高リスク | 32.85% |
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低リスク | 8.85% |
日経平均の上昇率 | 約26.00% |
ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンですからこういう結果になるのですが、この1年、日経平均然り世界景気が良かったのでこの結果でしたが、世界経済が悪化するとマイナスの場合もあります。
またロボアドで聞かれるのは「貯金はいくらですか?」「年収はいくらですか?」などでローンの有無や借金の有無などの質問は出てきません。
ですので自分の資産状況は自分で管理しなければいけません。