ばん
[blogcard url="http://www.motuyakiban.com/"]
都内の老舗居酒屋「ばん」。
店内は若い人で満席。ここで多くのお客様が決まって注文するのが、
レモンサワーを3つ。
焼酎に炭酸水、そしてギュッと絞ったレモンを注いでできるレモンサワーです。
いま若い人を中心にレモンサワーがブームとなっています。
そのワケは?
ヘルシーな感じがする。プリン体が気になるから。
さっぱりしているし、この柑橘系がたまらない。体にしみわたる。
油っぽいツマミが多い中、甘くなくさっぱりとしたレモンサワーは食事中に飲むお酒として見直されているのです。
さらに、
「これ何ですか?」
これはレモンタワーです。闘いのあとの軌跡を積み上げてみた。
「レモンタワー」、お客様は絞ったレモンを積み重ねていきます。
こうした光景がSNSで発信され話題になっています。
サワー発祥の店
ちなみにばんはサワー発祥の店と言われています。
この店が1960年代にサワーと名付け他の店にも広がったといいます。
「ばん」のオーナー、小杉潔さんによると、
わたしに兄です。ネーミングですね。「酎炭」とか「酎ハイ」となっていたので、それを「レモンサワー」ということに、サワーという名前をつけた。それが一般に広がって。
ワタミ株式会社
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一方、チェーン店はどうなのか?
雪が降った11月24日、店の中を覗いてみると、
レモンサワーお持ちしました。
いました、レモンサワーを飲むサラリーマン。まるで生ビールのようにグビグビと飲んでいます。
ビールは腹にたまる。レモンサワーは飲みやすい。
本来は日本酒派なんだけど、日本酒を飲むとべろんべろんに酔うからレモンサワーにしている。
ワタミ株式会社によると10月に提供したレモンサワーの数は去年と比べて28%も増加。
また全国のチェーン店を調査したサントリーホールディングス株式会社によると全体でアルコール飲料の消費量が2%減った中、レモンサワーは11%の増加になったといいます。
サントリースピリッツ株式会社
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レモンサワー人気の高まりの中、サントリースピリッツ株式会社も11月24日に新商品を発表しました。
サントリースピリッツ株式会社の佐藤晃世RTD部長は、
ライトで定番志向、本格こだわり志向のお客様にそれぞれのブランドで新しい提案がしたい。
目玉商品はプレミアム缶酎ハイのこくしぼりで新たに発売する「こくしぼりプレミアム<ぜいたく檸檬>」です。
レモンの果汁を通常の5倍近い14%に増やして深い味わいを実現したといいます。
居酒屋が出す本格派のレモンサワーに負けないレベルを目指して開発をしました。
早速、大浜平太郎キャスターが飲んでみます。
全然違う。味の深み、甘さも苦味も含めてレモン全体の旨味みたいなものが出てます。
「酎ハイ=甘いというイメージは変わった?」
変わってきていると思います。ビール類をはじめ、ワイン、焼酎、ウイスキーなど、そういう酒を普段楽しんでいる人も積極的に缶酎ハイに手を出してもらえるようになった。
缶入りの酎ハイやカクテルなどの市場は毎年順調に成長しています。
その内、3分の1をレモン風味の商品が占めているといいます。
そんな中、サントリースピリッツ株式会社はリニューアルも含めてレモン風味の商品を8種類ラインナップ。
この人気をさらに取り込もうとしています。
株式会社博水社
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レモンサワー人気で売上を伸ばす企業はこちらでも。
焼酎などを割る飲料「ハイサワー」を製造する株式会社博水社。
レモンの果汁が入った業務用ハイサワーの販売は右肩下がりでしたが、2014年から徐々に回復傾向。
田中秀子社長は、
ハイボールに押され気味なところもあったがレモンサワーが伸びてきている。
さらなる販売拡大を狙って動いていました。
ド派手な宣伝カーの乗って現れた田中秀子社長が訪ねたのは地元の飲食店。
店内に取り付けられた提灯には「ハイサワー特区」と書かれています。
株式会社博水社は目黒区にある本社周辺の飲食店24店とハイサワー特区を今月結成。
特区という名前をつけてお客様へのサービスをやっていく重点地区。
店頭には専用提灯を吊り下げ、ハイサワーを注文したお客様にはステッカーなどをプレゼント。
東京・目黒区のご当地飲み物としてPRしていく戦略です。
そして、このブームを外国人観光客にも広げたいと田中秀子社長は話します。
オリンピックが来るので焼酎という日本独自の飲み物で作ったジャパニーズレモンカクテルと言えたらいい。