モリト株式会社
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続いてやって来たのは浅草にあるモリトっていう会社。
かなり立派な看板ですが…
社長補佐の佐藤誉至夫さん、ひょっとして結構儲かってませんか?
黒子が大きな声で儲かっているとは言えない!
112年間赤字ゼロ。
「売上げは?」
459億円。
「459億円!?」
これはとんでもない下請けならぬスゴ請け企業!
ではモリトがスゴ請けしているものを教えてください!
こちらになります。
なんですかこれ?
パチッと外してとめるホック。
スゴ請け企業モリトが作っているのはホック。
ダウンジャケットなどに付いてあるアレ。
傘やサイフなど確かにあちこちに使われていますが…
モリトはホックの国内シェアおよそ55%。しかもその発注元がスゴい!
GAP、POLOラルフローレン、COACH、ザ・ノースフェイス、Dior、ZARA、アディダス、ユニクロ、無印良品。ほぼほぼ全てのブランドさんに採用頂いている。
世界の一流メーカーから発注を請けまくっているモリト。
一体何がそんなにスゴいのか?
お客様のご要望に応じた特注のホックを生産してます。
佐藤さん曰くホックはどれも同じのようでメーカーごと、商品ごとに細かく違う。
モリトがそれぞれに合わせて作ったホックはおよそ6万種類。
一体どの辺が違うのか?
ホックのスゴ請け会社モリトが一番こだわっているのが…
ホックをとめる時の強さ。
ホックの命、それは止めた時の強さ。
例えばこちらの3つのホック、全く同じホックに見えますが…
スタッフが確認すると、
「こんな感じですよね。」
「全然力いらない。」
「結構!?」
強いです。
それぞれ外す時のかかる強さが違う。
実際に測定器で測ると…
見た目は同じなのに外すのにかかる力は2キロも違う。
この違いがメーカーにとっては大事で、
例えば上質なダウンジャケットには弱いホックが使用されています。
逆にとめる力が強いホックはスポーツウェアなどに使われるとのこと。
でも見た目が同じホックの強さをどう調節しているのか?
その秘密はこのホックのへこんでいる中にあるリングと呼ばれる輪っかとこちらのゲンコと呼ばれる突起部分。
そもそもホックはゲンコが凹みの部分に押し込まれリングに引っかかることでとまる仕組み。
なので引っかかり具合を職人さんがリングの太さでおおまかに決め、ゲンコの形を細かく削る微調整。そうやってフックがとまる強さを調節してる。
先程の3つのフックの場合は、
通常のバネのリングが1.4mm、甘口も1.4mm。固口が1.5nnです。並口と甘口の差はゲンコの形状が100分の5ミリ小さくなっています。固口は100分の5ミリ大きくなっている。100分の5ミリでとめる強さが変わる。
実に細かい。
そしてもう1つ、モリトのホックには細かく調整するあるものが!?
ホックの音を絶妙に変える。
ホックが出す音。
こちらの見た目は全く同じようなホックですが、比べてみると…
微妙に違う!
実はこれも先程のリングとゲンコの形の微妙な調整で、特に音を出したいときにはゲンコにくびれを入れるらしい。
狩猟の服を作っているブランド。
ホックが乾いた音がすると…
鳥が逃げたり、釣りをしている時に魚が逃げたり、そういったブランドからは極力音がしないホックを要望されることが多い。
他にもベビー用のおむつや警察や自衛隊の装備品にも音がしにくいホックが欠かせないんですって。
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