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[WBS] チョコモナカの「パリパリ」!秘密の工場をカメラ初取材!

2019年7月8日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

1年間で1億8,000万売れるという人気のアイス「チョコモナカジャンボ」。このアイスの特徴がモナカのパリパリとした食感です。

このパリパリ感は独自の製法に加えてお天気や最高気温、さらに梅雨明け時期の予想など気象データから読み取る需要予測によって実現しています。作り時や売り時を最適にする新しい取り組みを取材しました。

森永製菓株式会社

[blogcard url="https://www.morinaga.co.jp/"]

神奈川県大和市。

住宅街に突如、「ジャンボ」の文字が見えてきました。

この工場でチョコモナカジャンボが生産されています。

門外不出の特別な工程に初めてカメラが入りました。パリパリの秘密は…

モナカの上にチョコレートをコーティングしている。

モナカに挟まれるバニラアイスには多くの水分が含まれています。そこでチョコレートをまんべんなく薄くモナカに吹き付けることでモナカに水分が移りにくくしているのです。

森永エンゼルデザートの製造部、藤井健也部長、

モナカの縁までギリギリまでスプレーする。

そこまでしっかりかけないと水分がモナカに移動してしまう。

ギリギリを攻めることが工場として難しい。

チョココーティングしたモナカにバニラアイスを充填。

さらに真ん中にチョコレートを入れます。

そして再びバニラアイスを充填し、モナカを被せれば見覚えのあるこの形に。

最盛期には1日およそ100万個を生産します。

出来上がったのがこちら。

通常、アイスには賞味期限はありません。

一方、チョコモナカジャンボはパリパリさを保つために2週間以内に消費者の元へ届くことを目指して生産計画を立てています。

モナカの在庫が多いとパリパリしたものをお客様に届けられない。

その時の天気、天候に合わせて製造する量を抑える。

生産計画

どのように生産計画を立てているのか。

森永製菓の本社を訪れると…

森永製菓の冷菓営業部、新谷秀夫さん、

梅雨明けが7月後半なので、想定より出荷が落ちてくると来週、再来週の減産を検討しないといけない。

毎週行われる生産計画の会議。

日本気象協会から提供を受けた気象データをもとに需要予測を立てていました。

このデータでは梅雨が7月後半まで続くと予測しています。そこで需要が減ることが予想されたため生産量を落とすことを決めたのです。

森永製菓の冷菓営業部、赤田喜郎さん、

経験と勘に頼る部分が多かったので根拠に厚みが増した。

一般財団法人日本気象協会

[blogcard url="https://tenki.jp/"]

一方、日本気象協会ではこれまでメーカーと協力して培った需要予測のノウハウをより広い分野に広げようとしています。

日本気象協会の中野俊夫さん、

「売りドキ!予報」。

これまでメーカーに送っていたものを多くの中小の小売業に使ってほしい。

生鮮食品などを550のカテゴリーに分けて、いつ売れるかを1週間先まで予測します。

あすは少し気温が低いのでキノコ類が売れる。

11日、12日は雨なので全体的に来店客数が減るので不調になる。

早ければ今月中にも全国展開を始めます。

売れ残りをいつ値下げするか、廃棄ロス、機会ロスを減らしていく。

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