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[WBS] 「世界都市ランキング」発表!東京は何位?何が足りない?

2016年10月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

一般財団法人森記念財団

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世界の主要都市のいわば成績表ともいえる「世界の都市総合力ランキング」の発表会。

主催者は冒頭で2008年の調査開始以来、変化がなかったある都市の順位の変動を告げました。

森記念財団の市川宏雄理事は

トップ10の中身はさほど変わらないが、最も大きく変わったのが東京がパリを抜いて3位に上がった。

世界の都市総合力ランキング

順位2015年2016年
1位ロンドンロンドン
2位ニューヨークニューヨーク
3位パリ東京
4位東京パリ
5位シンガポールシンガポール

東京は2015年まで8年連続の4位でしたが、今年はパリを抜いて初めて3位となりました。

このランキングは「経済」や「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6つの分野で調査を実施し総合的に都市を評価しています。

東京

今回、東京が順位を上げたのは訪日外国人の増加や円安の影響で「文化・交流」と「居住」などのポイントが上昇したためです。

東京、初の3位に小池百合子都知事は

ハードとソフトの両面でもっと高めていく。

ロンドン

一方、5年連続で1位となったロンドン。

「文化・交流」の分野では他を圧倒しています。

さらに2012年に開催されたあるイベントがいまの強さを後押ししているといいます。

森記念財団の市川宏雄理事によると

ロンドンは2012年のオリンピックで力を上げてきた。五輪後スムーズに都市力が上がっている。これは無駄な投資をしないで弱点を補ったから。

オリンピックに向けた交通インフラの整備などが、現在も都市の魅力として機能しているといいます。

今、日本の最大のテーマは少子高齢化。東京がランキングのトップになれば投資などが集まる。うまくいけば日本の人口減少の危険な部分は軽減される。

交通・アクセス

カギとなるのが羽田空港の更なる国際化です。

国際線の直行便が就航する都市の数を見ると東京はロンドンの3分の1以下と圧倒的に少ないのです。

そこで国土交通省航空局の早船文久さんは

国際線の増便を図る機能強化を進めている。

国土交通省は羽田空港の国内線専用の第2ターミナルビルを国際線との共用として2020年3月末から運用を始める方針を固めました。

ターミナルビルには現在、日本航空株式会社などの第1ターミナル、全日本空輸株式会社の第2ターミナル、そして国際線専用があります。

今回、第2ビルの南側を拡張して国際線を加えた共用ターミナルを設置する計画で2017年度から整備に着手します。

これにより羽田空港の国際線の年間発着数を2020年に現在の1.4倍の12.9万回に増やす計画です。

利用者は年間700万人増えると見込んでいて、羽田空港の国際化が東京の都市力アップにつながります。

明治大学の市川宏雄専任教授は

そのためには規制改革が必要。海外との接続を増やすために第5滑走路をつくる可能性も。長所を維持して短所を改善していく、これが東京の力の向上に役立つ。

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