円安が急速に進んでいます。3月28日の外国為替市場では円相場が一時1ドル125円台まで進みました。これは2015年8月以来およそ6年7ヵ月ぶりの円安ドル高水準です。
円安急進 一時125円台!日銀「指し値オペ」で円売り加速
朝方、東京市場で円相場は122円台で取引されていましたが、その後急速に円が売られ一気に2円以上円安が進みました。
引き金となったのは日銀が指定した利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」の実施に踏み切ったことです。
これは長期金利が0.25%まで上昇したことを受けた措置で、国債買い入れによって長期金利を日銀が上限と位置付ける0.25%程度に抑えることが狙いです。
日銀はさらに3月28日の指し値オペに加え、3月29日から31日まで3日連続で実施すると発表しました。
これを受けて市場では日米の金利差が拡大するとの思惑から円売り・ドル買いが一気に加速しました。急速に進む円安について政府は…
松野官房長官。
相場の水準についてコメントすることは差し控えるが、為替の安定は重要であり急速な変動は望ましくない。
一方、専門家は今後も円安が続くとの見方を示しています。
マネーパートナーズ 営業本部の武市佳史投資情報室長。
金融政策がらみで円売りが進む時は息が長いマーケットになりやすい。
まだ始まって時間がたっていないので、もう一段円安が進む可能性はかなり高い。