アメリカの定番スイーツ「マフィン」が日本で進化を遂げました。
MomoSweets
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神奈川県茅ヶ崎市。
住宅街の真ん中に長い行列が…
人々の心を虜にするのはマフィンです。
しかし、普通のものとは一味違います。
寝かせたほうがいい。
カレーみたいな感じ。味に深みが出る。
まるでカレー?
一晩寝かせて、さらに美味しいマフィンの正体とは?
マフィン
マフィン専門店「モモスイーツ」は開店と同時にお客様でいっぱいに。
1時間もかからないうちに売り切れてしまうといいます。
大きなリンゴを贅沢に使ったものや、明太子がたっぷり入ったものなどラインナップは10種類以上。
来るたびに違うものがあるので飽きない。
中は具がぎっしり。
とてもしっとりしていてチーズケーキのような食感だといいます。
秘密は生地作りにありました。
「これは何か?」
ヨーグルト。
ヨーグルトは水分の保持力が高くていつまでもしっとりしている。
普通は牛乳を使いますが、この店では代わりにヨーグルトを入れることで生地の発酵を促します。
混ぜたら袋に入れ、長くて丸一日熟成。
寝かせるとより美味しくなる生地がこうして生まれます。
すべて手作りという自家製の餡をたっぷり乗せて、じっくり焼き上げれば店長こだわりのマフィンが完成です。
おいしい。
マフィンのおいしさも店の外観も全てが客を引き寄せる。
元美大店長の壮絶過去
実はこの店にはマフィン以外にも大きなこだわりが…
それが絵です。
外の壁だけでなく店内にもたくさん絵が飾られています。
描いたのは店長の原桃子さん。
実は美大出身で作ることへのこだわりは人一倍強いといいます。
しかし思いが強すぎて自分を追い詰めた時期がありました。
ちょっとつらかった。
原さんが見ていた1枚の写真。
卒業制作のストレスから拒食症になってしまったのです。
食べなよと言われるのがすごくつらくて。
声が出ない。
生きている感覚がない。
自暴自棄になり親ともよく喧嘩したといいます。
しかし、このままじゃいけないと原さんはあることを始めます。
しゃもじを彫ったのです。
母とも父ともうまくいってなかったがしゃもじをプレゼントして、これでご飯をよそってみんなで食べようって…
娘の気持ち母はに届いていました。
ご飯が食べられるようになりたいと思ったのだろう。
しゃもじを大事にしようと思った。
「食べたい」という思い、病は逃げていきました。
独学で食を学び、7年前にオープンしたこの店は生きがいです。
ご飯を食べられるのは幸せなこと。
「食べる喜び」を人に伝えられている喜び。
この店で感じられている。