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[WBS]東京で市中感染を初確認!コロナ軽症飲み薬 国内初承認

ワールドビジネスサテライト(WBS)

厚生労働省は12月24日にアメリカの製薬大手メルクが開発した新型コロナの飲み薬「モルヌピラビル」の使用を特例承認しました。

こうした中、東京では12月24日に新たな変異ウイルス「オミクロン株」の市中感染が初めて確認されるなど全国の感染者数も増加傾向で年末を控えて警戒感が高まっています。

東京でオミクロン株市中感染!「帰省や旅行 慎重に検討を」

午後2時ごろ。

東京都の小池知事。

新たにオミクロン株の感染者が4人判明。

このうちに1人が海外渡航歴のない、感染経路が不明、いわゆる市中感染

東京都で初めてオミクロン株の市中感染が確認されました。

感染したのは都内のクリニックに勤める50代の男性医師。家族や勤務先の職員など5人が濃厚接触者とされましたが、今のところ全員陰性です。

また、この医師は診察中、フェイスガードとマスクを着用していたことから都は濃厚接触者にあたらないとしていますが受診者など合わせて100人程度に検査を受けるように呼びかけています。

こうした事態を受け、東京都は12月25日から無症状の人にも無料の検査を開始。まず都内の民間検査場ではじめ、来週をめどにドラッグストアなど180ヵ所で受けられるようにします。

検査体制を強化して早期の診療、隔離につなげることが改めて重要。

全国で最初に市中感染を確認した大阪では新たに2人の感染が判明。一例目の男性の関係者以外にもオミクロン株への感染が疑われるケースが増えていて広がりが懸念されています。

大阪府の吉村知事。

ぽつぽつと市中感染が起きている状況。

そして京都でも3人がオミクロン株への感染が確認されるなど経路の分からない感染例が相次いでいます。

12月24日の新型コロナの感染者数は302人。300人を超えるのはおよそ2ヵ月ぶりです。

年末年始の移動で再び感染拡大が懸念される中、政府は…

岸田総理。

帰省や旅行についてはオミクロン株の動向を踏まえ、慎重に検討するようお願いしたい。

コロナ飲み薬 国内初承認!いつから使える?効果は?

オミクロン株の広がりで緊張感が高まる中、新型コロナの飲み薬に期待が寄せられています。

後藤厚労大臣。

経口治療薬「モルヌピラビル」を先ほど特例承認をいたしました。

継承者向けの経口治療薬は国民が安心して暮らせるための切り札になり得る。

厚労省が12月24日に特例承認したのはアメリカの製薬大手メルクが開発した軽症者向けの飲み薬「モルヌピラビル」です。

細胞に侵入したウイルスが増殖するのを防ぎ、体内のウイルス量を抑え、重症化を防ぐ効果が期待されています。

軽症者向けの飲み薬は国内初で対象は肥満や高齢など重症化リスクが高い人です。

発症して5日以内に飲みはじめ、1日2回、5日間服用します。

自宅でも服用可能なため医療の負担軽減にもつながると期待されています。

専門家からは…

神奈川県医療危機対策統括官、阿南英明氏。

今まで自宅、宿泊療養の人の内服は症状をとるためのものが主体。

抗ウイルス薬という踏み込んだ治療薬が無かったが、そこに領域が広がってくる。

大きな前進であることは間違いない。

一方でメルクが行った治験結果では入院や死亡のリスクを減らす効果が30%となっていることについて…

30%は肌感覚としては実感しづらい数字。

劇的に悪化する人がいなくいなったと思えるほどの変化が出るまではいかない。

政府はメルクとすでに160万人分の供給契約を結んでいて、26日から全国に20万人分を配送する計画です。早ければ27日にも一部の医療機関や薬局に到着するとしています。

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