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[WBS]昔ながらも技術も生かして!脱化石燃料を目指す大型船[株式会社商船三井]

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ウクライナ情勢の悪化でエネルギー供給への不安が高まっていますが、国内では消費する化石燃料を減らして運航する船の開発が進んでいます。現在の技術にかつて主流だった方法を取り入れた古くて新しい近未来の船とは一体どういうものなのでしょうか。

近未来の帆船 10月就航へ!風と水素だけで走る船も

3月24日、長崎県西海市で商船三井が公開したのは…

幅15メートル、高さ54メートルの巨大な帆。

商船三井の杉本義彦技術部長。

風の力を有効に船舶の推進に利用する仕様。

かつて海洋交通の主役だった帆船。

その帆を現在の大型船に搭載し、化石燃料の消費を抑えようというこのプロジェクト「ウインドチャレンジャー」。

開発した帆は風の向きに合わせて自動で回転。

また受ける風の量をコンピューターが分析し、船が最も効率的に進むよう自動で伸び縮みします。

これにより帆を1本搭載して日本からカナダに向かった場合、燃料を8%削減できるということです。

10月にもこの帆がついた貨物船が運航を開始します。

さらに商船三井では重油を全く使わない船の開発も進めています。

商船三井 技術研究所の島健太郎所長。

風で得られた水素を使ってエネルギーに変える。

船が搭載するのは水素を作る装置。

その装置を風の力で動かし、得られた水素を燃料にする仕組みです。

2030年までの完成を目指しています。

船舶からの温室効果ガス排出削減の目標に向かって燃料消費量の削減技術はこれからも必要とされる技術になる。

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