財務相と金融庁、日銀が急速に進む円安について情報交換会合を開き「急速な円安の進行を憂慮している」との声明を発表しました。3者が円安をめぐってこういった声明文を発表するのは初めてことです。
3者会合は6月10日の夕方に財務相で20分間開かれ、財務・金融庁・日銀の幹部クラスが出席しました。
財務省
神田財務官

マーケットの状況が過度な変動を示している。
今のような激しい動き、1日に何円も動くようなものはファンダメンタルズ(基礎的条件)に沿ったものかというと、そうではないという人が多いと思う。
3者は会合終了後、初めて声明文を出しました。
声明文では急速な変動は望ましくない、憂慮しているとした上で経済・物価などへの影響を注視していると急速に進む円安に懸念を示しました。その上で各国通貨当局と意思疎通を図りつつ、必要な場合には適切な対応を取ると円安の進行をけん制しました。
- 為替相場の急速な変動は望ましくない
- 急速な円安の進行が見られ憂慮
- 経済・物価などへの影響を注視
- 各国通貨当局と緊密な意思疎通
必要な場合は適切な対応
記者
適切な対応、為替介入も含まれるか?

財務省
神田財務官

われわれの手の内を申し上げることはできない。
当然あらゆるオプションを念頭に機動的に対応するが、今そういう局面にあるかどうかは申し上げられない。