三井不動産は7月に新たなホテルをオープンします。三井不動産としては初めてのがん患者に特化したホテルですが、なぜがん患者向けなのか取材しました。
病院から徒歩3分…"がん患者向け"ホテルとは
千葉県柏市。三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドが7月にオープンするホテルです。
原田修佑キャスター
ホテルのロビーにやって来ましたが一般的なホテルと何ら変わりがないです。どの辺りががん患者の宿泊に特化しているのでしょうか。
7階建てで客室は全部で145室あります。
部屋を見せてもらうと…
三井不動産
ホテル・リゾート事業一部
村山祐樹さん
部屋までストレッチャーが入れるように入り口を広めに設計している。
がん患者の体調変化に備え、部屋の扉や通路を通常のホテルより広めに設計。
さらに備え付けられているのは呼び出しボタン。
原田修佑キャスター
呼び出しボタンを押したらすぐに駆けつけてくれる?
三井不動産
ホテル・リゾート事業一部
村山祐樹さん
通知がケアスタッフに飛んで迅速に駆けつけてくれる。
ホテルには介護スタッフが24時間常駐しています。
また廊下にはAIカメラが設置されていて、患者の容態の変化を察知する取り組みも。
でもなぜ、がん患者向けにしたのでしょうか。
そのわけは立地にあります。実はホテルがあるのは国立がん研究センター東病院の敷地内です。
中庭を通って進むと病院の入り口に到着。
原田修佑キャスター
ホテルから病院の入り口まで3分弱で到着しました。
国内有数のがん専門病院であるこちらの病院は最先端の治療も行っていて年間30万人以上のがん患者が来院。
遠くから通う患者も多いためホテルを利用することで通院の負担を軽くするのも狙いです。
国立がん研究センター東病院
大津敦病院長
病床が425あるが、ずっとここ5年くらい病床稼働率100%を超えている。
先端の医療をできるだけ患者に提供するため、前々からホテルと提携したいと思っていた。
宿泊客の9割以上はがん患者とその家族を想定しているといいます。
三井不動産
柏の葉街づくり推進部
山下和則部長
長寿になっても健康でいられるか、サポートできるか、街ぐるみでやっていくのは非常に大きなテーマ。