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[WBS]コロナ下でマンション好調!都心タワマンに予約殺到!?[三井不動産株式会社]

2021年7月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

このところ活況を取り戻しつつあるのがマンション市場です。今年1-6月期に発売された首都圏の新築マンションの数は1万3,277戸ということで1年前に比べると8割近く伸びていて、ほぼコロナ前の水準まで回復しました。

一方で新築の価格が高止まりしていることも影響して中古マンションに人気が集まっています。

そうした中、1年間で中古の価格が4割上がった街を取材しました。

三井不動産株式会社

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東京都心・湾岸エリア。炎天下の中、着々と工事が進められていきます。

2023年8月、ここに地上45階建てと58階建ての新築タワーマンション「パークタワー勝どき」が2棟が完成する予定です。

そのモデルルームを訪れると…

三井不動産レジデンシャルの菅原純さん。

こちらが一般的な70平方メートルのモデルルームとなっています。

家族向けを中心におよそ2,800戸を用意。価格は74平方メートルで9,000万円台からと1坪あたり400万円を超えますが、去年9月に売り出した500戸はすぐに完売しました。

この部屋が1億2,000万円台です。

現在もモデルルームを訪れるお客様は途切れず、月末まで予約が一杯だといいます。

散歩道でここに来ていいなと思って申し込んだ。すごく人気があり、たまたま予約が取れた。

近くに住んでいて、子どもが大きくなったので広い部屋を。

今買えるものを買おうと。

このマンションを販売する三井不動産によると新型コロナの収束を見据え、家探しを始めた家族が増えていて、特に湾岸エリアの人気が高まっているといいます。

ここまで予約が取れなかったのはコロナ前ではなかった。

コロナ後の新しい傾向だと思う。

コロナが終わった後、一定数出社するかなと。出社の利便性を考えたり、子どもの将来的な通学を考えたときに都心や駅近に住みたいというニーズは引き続きあるのかなと思っている。

新築マンションの高騰を受けて中古物件も値上がりしています。

なかでも値上がり率が高かったのが西武池袋線「ひばりが丘駅」です。ひばりが丘の中古マンションの価格は1年前と比べておよそ4割上昇しました。

中古マンション価格 上昇率(首都圏・駅別)
 駅名値上がり率(3月末時点)
1位ひばりが丘(西東京市)39.9%
2位日暮里(荒川区)26.2%
3位桜新町(世田谷区)24.2%
4位品川(港区)23.5%
5位千歳鳥山(世田谷区)22.4%

その魅力に一つが都心へのアクセスの良さ。急行を使えば池袋駅までおよそ15分で着きます。

また駅前にはパルコや西友など大型の商業施設が並び、遠出をしなくても買い物が済ませられるのも特徴です。

特に人気が上昇しているのが駅から少し離れたエリアです。

トライスター不動産の堤正健代表取締役。

駅から10~15分歩くとマンションがある。

その中にこういった商業施設がある。

周りを商業施設や大きな公園が囲んでいて、若い夫婦や小さい子どもがいる家庭にとって暮らしやすい環境になっているといいます。

築18年ほどのこちらのマンション。去年は15階の108平方メートルの部屋が4,500万円ほどでしたが、今年5月には4階の80平方メートルの部屋が5,010万円で売れたといいます。

小さいが価格が高くなっている。

20年不動産やっているが、ここまで上がったことはない。

背景のひとつがコロナ禍で増えた在宅ワーク。

リモート会議専用の部屋を作るため部屋数が多い物件を探している人が増える中、比較的値段が抑えられる郊外の中古に人気が集まったのです。

売れ行きが非常に多く、物件数が少なくなっている。

今はもう2、3軒あるかないか。

ただ、本来安かったはずの郊外の中古が値上がりすることで最近では都心や新築への揺り戻しが起きていると専門家は指摘します。

住宅評論家の櫻井幸雄氏。

同じような新築と中古を見ても同じような値段になっているので、それなら新築のほうがいいと考える人が多くなって。

郊外で4,000万円前後も出したくないという人たちが郊外でなくもう少し都心寄りを探す。

現実的には利便性の方に戻ってきている。

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