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[WBS]35年もの不正検査が発覚!三菱電機問われる企業体質[三菱電機株式会社]

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長期に渡る不正。

鉄道車両向けの空調機器を製造する三菱電機は製品検査で架空のデータを使用するなどおよそ35年に渡り、不正を行っていたことが分かりました。

三菱電機株式会社

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普段、私たちが利用する電車の上にあるこの四角い出っ張りが空調機器です。

三菱電機はこうした車両用の空調機器で国内トップレベルのシェアを誇ります。

製造や検査が行われているのは長崎県にある三菱電機 長崎製作所。

今回、納入先の鉄道会社などが指定した製品検査について架空のデータを使用し、一部の検査を省略するなど不正を行っていたことが発覚しました。

しかも、こうした不正検査は1980年代からおよそ35年に渡り続いてきたといいます。

6月30日に会見したJR九州は…

JR九州の青柳俊彦社長、

車両はほぼ三菱電機の空調。

何が不正か報道では具体的に分からない。明らかになったところで判断したい。

また、JR東日本では新幹線や在来線に搭載している空調機器の7割にあたる9,800台が三菱電機の製品です。

三菱電機のホームページでは信頼性を唄い、海外輸出も行っているとアピールしています。

三菱電機は「安全性や性能に影響はない」としていますが、鉄道各社は調査などの対応に追われています。

政府は…

加藤官房長官、

不適切な検査が長年にわたり実施されてきたことは問題があり遺憾。

6月中旬に社内調査で発覚したという不正検査。

25日に経産省に報告したということですが、この時点で経産省側から三菱電機に対し、早く公表するよう進言していたことも分かりました。

しかし、実際に発表したのは6月29日に開かれた株主総会が終わり、不正についての報道が出た後でした。

テレビ東京の取材に対し、「顧客企業への説明前だったため」としています。

三菱電機ではここ数年、小会社を含めてゴム部品や半導体、エレベーターなどで不正検査や品質問題が相次いでいます。

専門家は企業の体質に原因があると見ています。

電気業界に詳しい東京理科大学大学院の若林秀樹教授、

三菱電機の特殊性は事業部が強すぎて、それに対してトップが強く言いにくい。

結果を出すがゆえに事業部が頑張りすぎて、品質は「大丈夫ならいい」ということが恐らく起こっているのではないか。

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