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[WBS]"ゲームチェンジャー"の実力は!?日産・三菱自動車が新型「軽EV」初公開[三菱自動車工業株式会社]

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日産自動車と三菱自動車が共同で開発した軽自動車のEV(電気自動車)を初公開しました。10年以上前にリーフやiMiEVを世界に送り出した先駆者でもある両者がタッグを組んで巻き返しを図ります。EV普及のカギを握るゲームチャンジャーと位置づける今回の新型車、その実力を取材しました。

日産・三菱自動車が初公開!普及のカギ握る「軽EV」

姿を現したのは日産と三菱が共同開発した軽自動車のEV。日産の「サクラ」、三菱自動車の「eK クロス EV」。

岡山県にある三菱自動車の工場で生産が始まった姉妹車です。

日産自動車
内田誠社長

日本における電気自動車のゲームチャンジャーになると確認している。

三菱自動車
加藤隆雄社長

将来検討する特別な車ではない。
今、気軽に選んでもらえる選択肢の一つになった。

軽自動車は国内の新車販売のおよそ4割を占める重要な市場。台数の多い市場にEVを投入することで普及を一気に推し進める狙いです。

日産にとってサクラはリーフ、アリアに続くEVラインナップを広げる3車種目。

そして三菱にとってeK クロス EVはiMiEVに続く電気自動車です。

2009年、世界で初めて量産EVを発売した三菱自動車。

三菱自動車
益子修社長(当時)

新世代電気自動車「アイミーブ」。

しかし当時は価格や航続距離といった課題もあり商業的な成功をおさめることはできませんでした。

三菱自動車
加藤隆雄社長

アイミーブで苦労して出したが残念ながらお客様の求めやすい商品にはならなかった。
パイオニアでありながらEVを広められなかあったじくじたる思い。

あれから13年、その雪辱を果たすべく投入した新型モデル。その実力は…

南澤昭一記者

軽自動車だと加速時はエンジン音が気になりますが、これは全く気になりません。

1回の充電で走行可能な距離はおよそ180km。軽自動車のドライバーの多くが1日50km未満しか走らないという特性に合わせました。

最先端の薄いリチウムイオンバッテリーは床下に配置。そのため…

南澤昭一記者

足回りに十分な余裕があります。
後部座席に大人2人が乗っても結構余裕です。

軽としてはトップクラスの広い室内空間を実現しました。

価格は239万円からですが、国の補助金を受けると実質価格はおよそ185万円。さらに自治体からの補助金が上乗せされる場合もあり、東京都ではおよそ140万円となります。

5月18日、発表を間近に控えた群馬県の販売店「群馬三菱自動車販売 前橋北店」を訪ねました。宣伝用ののぼりやお客様に配るパンフレットなどが届いていました。

この夏の発売を心待ちにしているのが販売歴13年の関一信さんです。

群馬三菱自動車販売 前橋北店
関一信さん

力強さ、経済性、利便性もあるので自信はある。

実は関さんが自信を持つのには理由があります。

先月上旬、三菱自動車は完成したばかりの新型車をサーキット「ヒーロー しのいサーキット」に持ち込んでいました。 試乗するのは各地から集った販売員。

どんな車なのか、まずは営業の最前線に立つ販売員に体験してもらうためです。

その中に関さんの姿も。開発担当者から初めて見る新型車の詳しい説明を受けます。

気になるところは細かくチェック。

群馬三菱自動車販売 前橋北店
関一信さん

広さは一緒ですか?これは変わらず。

自らハンドルを握り、その走りも確認します。お客さんに受け入れられる手応えを掴んだようです。

群馬三菱自動車販売 前橋北店
関一信さん

軽とは思えない加速で力強かった。

さらに関さんには販売に自信を持つ理由がもう一つあるといいます。

向かった先には…

群馬三菱自動車販売 前橋北店
関一信さん

こちらです、到着しました。

案内された場所にあったのは廃業したガソリンスタンドです。

群馬三菱自動車販売 前橋北店
関一信さん

1年くらい前に閉まってしまった。
もうひとつ先にも閉まってしまったスタンドがある。

ガソリン車には欠かせないスタンドですが施設の老朽化や後継者不足などにより群馬県では1年間に46店が閉店。全国的にも1994年をピークにその数は半減。ガソリンスタンド過疎地が全国的に広がっています。

こうした状況をチャンスと捉える関さん。

軽EVの噂を聞きつけてきたお客さんに対しても…

群馬三菱自動車販売 前橋北店
関一信さん

ガソリンスタンドに行かなくてもいい。家で充電できるのは一番いい。

EVのメリットを強調し、お客さんの購買意欲を掻き立てます。

お客さん

ガソリンの値段も高いし、補助金が出るということなので普通の軽自動車くらいの金額になるので契約してもいいかなと。

13年ぶりに発売する新しいEV。今度こそEV普及のゲームチェンジャーとなるのでしょうか。

三菱自動車
加藤隆雄社長

街乗りで使うのが軽自動車の一つの魅力。
かなりお客様には興味を示してもらえるのでは。
アイミーブのリベンジ。

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