三島食品株式会社
[blogcard url="http://www.mishima.co.jp/"]
東京・銀座にある広島のアンテナショップ「広島ブランドショップTAU」。
数ある特産品の中で人気なのが「ゆかりペン」。
ペンの形をした容器の中にふりかけの「ゆかり」を入れたものです。
購入するお客様は
弁当に持ち歩く時にすごく便利だし、おしゃれなので欲しい。
口コミで広がり、この店舗だけでも毎月1,500本の売上を誇っています。
発売から46年、いま新たに注目を浴びている「ゆかり」。
その人気のヒミツとは?
ゆかり
赤シソ畑が広がる北広島町、「ゆかり」誕生の地です。
「ゆかり」の原料は赤シソ。
なんと国内で生産される赤シソの約3分の1が「ゆかり」になります。
収穫シーズン真っ只中の8月19日、研究員が訪ねると…。
実はこの畑には特別な赤シソが植えられています。
三島食品株式会社の田中俊弘さんによると
数十年前、品種改良を行ってふりかけの「ゆかり」に合う品種を作った。
これは「ゆかり」専用の赤シソでした。
品種開発
品種開発を始めたのは1970年代後半。
これまでは品種開発などしたことがない社員が、よりよい色や香りの赤シソを目指して、一つづず良い苗を勾配する地道な作業を続けました。
かかった年月は約20年。
ようやく完成したのが「豊香」です。
分析1・よりよいものを求め、原料から作る。
加工作業
先ほど刈り取ってきたもの。
収穫した赤シソは、その日のうちに加工をします。
赤シソ本来の味は、ここで決まる。
水洗いや塩もみを終えたあと、梅酢を入れると鮮やかな「ゆかり色」になります。
さらに太い茎を取り除くなどの選別作業を行い、塩や砂糖などで味付けをして乾燥させます。
1日に約11万4,000袋を生産します。
「ゆかり」の歴史
「ゆかり」を開発した三島食品株式会社は1949年に創業
当時は魚粉などを使ったふりかけの製造をしていました。
1960年代、ある社員が名古屋ではしそ漬けが人気が人気があると報告。
これを乾燥させて、ふりかけにしましたが発売当初はなかなか売れませんでした。
しかし1970年代後半以降、学校給食で使われるようになってから認知度が上がりました。
ゆかりペン
三島食品株式会社、2代目社長の三島豊社長。
実は「ゆかりペン」の生みの親でもあります。
飲み屋さんで、おもむろに出して入れたところ「キャー」って言われた。欲しいと言われた。じゃあ、これ商品化してみたら?
意外なところで生まれた「ゆかりペン」は大ヒット。
従来のふりかけに囚われない発想が功を奏し、「ゆかり」は昨年度、最高の売上になりました。
分析2・自由な発想で新製品を生み出し続ける。
今では「ゆかり」のドリンクに、「ゆかり」のスイーツまで様々な商品が生まれています。
いいものを作り続けたこと、諦めずに売り続けたこと。ゆかりが必需品になればいい。