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[WBS] 【ロングセラー研究所】ふりかけ「ゆかり」

2016年9月15日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

三島食品株式会社

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東京・銀座にある広島のアンテナショップ「広島ブランドショップTAU」。

数ある特産品の中で人気なのが「ゆかりペン」。

ペンの形をした容器の中にふりかけの「ゆかり」を入れたものです。

購入するお客様は

弁当に持ち歩く時にすごく便利だし、おしゃれなので欲しい。

口コミで広がり、この店舗だけでも毎月1,500本の売上を誇っています。

発売から46年、いま新たに注目を浴びている「ゆかり」。

その人気のヒミツとは?

ゆかり

赤シソ畑が広がる北広島町、「ゆかり」誕生の地です。

「ゆかり」の原料は赤シソ。

なんと国内で生産される赤シソの約3分の1が「ゆかり」になります。

収穫シーズン真っ只中の8月19日、研究員が訪ねると…。

実はこの畑には特別な赤シソが植えられています。

三島食品株式会社の田中俊弘さんによると

数十年前、品種改良を行ってふりかけの「ゆかり」に合う品種を作った。

これは「ゆかり」専用の赤シソでした。

品種開発

品種開発を始めたのは1970年代後半。

これまでは品種開発などしたことがない社員が、よりよい色や香りの赤シソを目指して、一つづず良い苗を勾配する地道な作業を続けました。

かかった年月は約20年。

ようやく完成したのが「豊香」です。

分析1・よりよいものを求め、原料から作る。

加工作業

先ほど刈り取ってきたもの。

収穫した赤シソは、その日のうちに加工をします。

赤シソ本来の味は、ここで決まる。

水洗いや塩もみを終えたあと、梅酢を入れると鮮やかな「ゆかり色」になります。

さらに太い茎を取り除くなどの選別作業を行い、塩や砂糖などで味付けをして乾燥させます。

1日に約11万4,000袋を生産します。

「ゆかり」の歴史

「ゆかり」を開発した三島食品株式会社は1949年に創業

当時は魚粉などを使ったふりかけの製造をしていました。

1960年代、ある社員が名古屋ではしそ漬けが人気が人気があると報告。

これを乾燥させて、ふりかけにしましたが発売当初はなかなか売れませんでした。

しかし1970年代後半以降、学校給食で使われるようになってから認知度が上がりました。

ゆかりペン

三島食品株式会社、2代目社長の三島豊社長。

実は「ゆかりペン」の生みの親でもあります。

飲み屋さんで、おもむろに出して入れたところ「キャー」って言われた。欲しいと言われた。じゃあ、これ商品化してみたら?

意外なところで生まれた「ゆかりペン」は大ヒット。

従来のふりかけに囚われない発想が功を奏し、「ゆかり」は昨年度、最高の売上になりました。

分析2・自由な発想で新製品を生み出し続ける。

今では「ゆかり」のドリンクに、「ゆかり」のスイーツまで様々な商品が生まれています。

いいものを作り続けたこと、諦めずに売り続けたこと。ゆかりが必需品になればいい。

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