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[WBS] 意外に好調コンビニ!100円おにぎりが貢献!

2019年11月20日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

10月の消費税増税後、小売業への影響が心配されていますが、むしろ売り上げを伸ばしたのがコンビニ業界です。

11月20日に発表された大手コンビニエンスストア7社の10月の既存店売上高は1年前に比べて1.8%上回りました。

キャッシュレス決済時の2%ポイント還元の対象となったことが要因の一つですが、ある商品の売れ行きも好業績を後押ししました。

ミニストップ株式会社

[blogcard url="https://www.ministop.co.jp/"]

好調なコンビニの中でも1年前と比べて6.1%増と突出して売り上げを伸ばしたのがミニストップです。

おにぎり

その最大の要因となったのがおにぎり。

実はミニストップは7月からおにぎりを全品100円に値下げ。

サケがたっぷり入ったおにぎりも100円。以前は130円でした。

安い。

100円だったら買ってもいい。

値下げのからくりは品数を半分にしたこと。

今までは30種類ほどあった品数を半分に絞ることで生産性を上げ、コスト削減に成功したといいます。

7月以降の販売個数は1年前のおよそ2倍に。売り上げも1.5倍になりました。

しかし、コメ離れが叫ばれている中、なぜおにぎりなのでしょうか?

ミニストップの篠原淳一さん、

おにぎりは忙しい時に手軽に食べられる日本人の心に根付いている商品。

総務省によると一世帯が1年間にお米を買う金額は2000年から2017年までに4割減っていますが、一方でおにぎりなどに費やす金額は4割増えているのです。

去年10月にローソンが発売した悪魔のおにぎりはシリーズ累計で6,100万個以上売れる大ヒット商品。

ほかのコンビニも健康を意識した大麦を使った商品やまるでカツ丼のような変わり種などあの手この手のおにぎりを展開。

おにぎり販売は別の効果も…

お客様はおにぎりを中心にいろいろなものを買う。

おかずや麺類、飲み物などと一緒に買ってもらうという狙い。

主食のおにぎりを軸としておかずなどを合わせて買うお客様が多いため客単価が上がっているそうです。

おでん

好調なコンビニ業界、その一方で死角は意外な人気商品に潜んでいました。それはおでん。

なかには販売を取りやめる店舗も出てきています。

おでんを買いに来た。寒いから。

別の店におでんを探しに行く。

実はこの店も今年からおでんの販売をやめました。

オーナーの傳田雄亮さん、

ここにおでんコーナーがあったが人手不足で販売できない。

去年までおでんが売られていた場所にはホットドリンクのケースが置かれ鍋は倉庫の中に…

実はおでんは仕込みだけでなく、つゆなどのメンテナンスが欠かせず、揚げ物などと比べても人手が必要だといいます。

メンテナンスをしないと虫などが入り、おいしいおでんが提供できない。

おいしくできないと食品ロスが増えるという悪循環に陥る。

人手不足と食品ロス。おでんはコンビニが抱える2つの問題が凝縮された人気商品なのです。

一般的なコンビニには20~30人のスタッフが必要だが、当店は7人しかいない。おでんは難しい状況だ。

株式会社ファミリーマート

[blogcard url="https://www.family.co.jp/"]

こうした中、ファミリーマートが来年1月から導入を予定しているのがレンジアップおでん。

注文を受けてから数種類の具材が入った袋をレンジで温め、カップに入れて販売します。

店側の作業の手間が省け、廃棄量の大幅な削減にもつながるといいます。

コンビニが好調の波に乗り続けることができるかどうか、業界の挑戦が続きます。

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