マーケットや経済の旬の話題をお届けする朝活タイム「ふちこの突撃マーケット」。
今回のテーマは「銀行が新ビジネス 預かるのは"お金"ではなく"情報"」。

情報というのは銀行が利用者の個人情報を預かるというものです。
大手信託銀行の一角の三菱UFJ信託銀行が7月からこの情報銀行のサービスを始めました。

信託銀行がどういったサービスをしているかというと遺言の信託などが広く知られていますが、遺言だけではなくて年金の受給者の名簿などの個人情報の管理なども行っています。

信託銀行にとっては利用者からの信用が業務の根幹となりますが、三菱UFJ信託銀行の情報銀行がどのようなものなのか取材してきました。
三菱UFJ信託銀行株式会社
[blogcard url="https://www.mhi.com/jp"]
今回、訪れたのは千代田区にある三菱UFJ信託銀行です。

なんだかカラフルで部屋の雰囲気が銀行っぽくないですが、こちらの部屋は社員が使えるフリースペースです。

自由な発想から新しい価値を創造することを目的として2年前に作られたそうです。
情報銀行のディスカッションも何度も行われてきました。
「情報銀行はどういったもの?」

三菱UFJ信託銀行の情報銀行推進室、甲斐文人さん。
自分の趣味や家族構成、そういった情報をデータとして情報銀行に預けてデータを企業に活用してもらうとお礼がもらえる仕組み。

情報銀行は利用者から年収や食べ物の好みなどプライベートの情報を預かります。その情報を利用者の同意の元、企業に提供。
利用者はその対価として商品や割引サービスが受けられるいう仕組みです。

情報銀行のサービスはスマホアプリを通じて行われます。

利用者はまずアカウントを登録。
そして仕事・お金、生活や健康など5つのカテゴリーから65の質問に答えます。

例えば「趣味や習い事」はという質問に対して「アウトドア」や「美容」と答えると、答えに関連するおすすめ商品がマッチングされます。

というわけで片渕キャスターも早速情報銀行に登録してみました。
早速オファーが来ています。ヨガ、アロマ、お肉もあります。私の好きなものばかりです。

実は私は体を動かすのが好きで趣味にダンスという情報を入力しましたが、そこでヨガのオファーが来たようです。

これからの季節は"おせち"。2,000円の割引クーポン。

箱根の温泉宿。

物を買う以外に体験もお得にできる。

オファーは150社ぐらい。

いろいろなサービスがあって利用者に魅力的なオファーが来ることがわかりましたが企業側のメリットは?
企業側にとっては利用者の属性や趣味嗜好などの個人情報を得ることで新規の顧客開拓に活かせるというメリットがあります。

サービスを開始してから3ヵ月、現在の利用者は2万人です。
今後の目標については。
情報銀行という言葉が広く知られていない。

十万、数十万の利用者を獲得するのが目標。

「利用者が増えればサービスも良くなる?」

相乗効果で良くなるのが理想。

情報銀行の課題について情報管理の専門家に話を伺いました。

野村総合研究所の小林慎太郎さん。
これまで個人情報は守らなければいけないもの。

個人情報をビジネスで生かす事で新しい価値を生み出すことができる。

個人情報を大切に取り扱う企業がとても重要。

消費者から信頼されて任せてもらわないと企業が情報を取り扱っていいことにならない。
