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[モーニングサテライト]【CFO参上】「現金重視」で危機乗り越え・・・三菱重工を”稼げる会社”に[三菱重工業株式会社]

モーニングサテライト

新シリーズ企画「CFO参上」です。

CFOは企業の財務担当者で資金を調達したり、使ったりする戦略を担う責任者です。

そのCFO、最高財務責任者が財務の視点から企業の未来を語るのがこの企画です。

第1回の今回取り上げるのは三菱重工業です。

本業の儲けである営業損益を見てみると小型旅客機事業の損失を計上した2019年度はマイナスですが長年黒字経営を続けている会社です。

ところがフリーキャッシュフロー、企業が稼いだお金のうち自由に使える現金です。足りないと支払いができないなど不都合が出て企業経営としては不安定ということになります。

2010年度を境に劇的に改善しています。

この立役者といえる去年まで三菱重工のCFOを務めていた人物を取材しました。

三菱重工業株式会社

Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
三菱重工の公式ウェブサイトです。三菱重工は、エネルギー・環境をはじめとする技術に立脚するものづくり企業として、全地球規模の多様なニーズに応え、人々の安心・安全で豊かな生活と確かな未来を提供していきます。

三菱重工業の顧問、小口正範さん。去年までCFOを務めていました。

三菱重工はロケットから航空機部品、発電所の設備まで幅広い製品を作っていますが2008年のリーマンショック後、黒字こそ確保したものの有利子負債は1兆6,000億円に膨らみました。

ちょうどその頃、資金部長に就任したばかりの小口さんは・・・

世の中からお金が消えてしまった。

預金残高が「ぐわーっ」と減っていく。このまま行くと将来破綻。

そして小口さんが経営陣に訴えたのがPL(損益計算書)の項目である売上や利益を重視した経営から資金の流れを重視するキャッシュフロー経営への変換です。

営業担当は商務条件を良くし前受金をもらい、売掛金をすぐに取りに行く。

設計担当はリードタイムを短く品質を安定させる。

現場の人は作業工程の効率化を図る。

コストダウンではなくBS(バランスシート)を回転させる。

10年間で1兆5,000億円もの自由なキャッシュを生み出し、三菱重工を稼げる会社に変貌させました。

のちに事実上の事業凍結を余儀なくされた小型旅客機事業に1兆円規模とされる開発費を投じてきましたが、その資金は別に確保した上でのことです。

そんな財務のプロ、小口さんに投資家は企業の財務諸表のどこを見るべきなのか聞きました。

PL(損益計算書)は過去を示している。

3年前に作ったものがきょう売れてもコストは3年前のもの。

「先」を見る投資家がなぜPLに着目、なぜ「過去」を見るのか。

企業の利益はどこから出ているか、バランスシートからだと思っている。

バランスシート(BS)の分析ができないと投資家は将来に向けた投資ができないと思う。

そのバランスシートについて小口さんは評価の良し悪しがひと目で分かる独自のものさしを考案しました。

総資産:売り上げ:時価総額が1:1:1の正三角形になっている。

いい会社はだいたいそうなっている。

逆にいびつな三角形にはなにか問題があるといいます。

時価総額が極端に低い三角形には株価が安すぎる、つまり売り上げや資産が大きい割に株主が満足できる利益を稼げていないからだといいます。

一方、売り上げだけが少ない三角形は・・・

三菱重工でいえば5兆円の総資産がある。

その5兆円に対し、売り上げが足りないのは資産が活動していないからではないか。

企業の課題を数字で見抜き、改善させてきた小口さん。

改めてCFOの真の役割とは何か聞きました。

企業価値の向上。

事業は必ず年を取る。社会が変われば時代遅れになり新しい事業が生まれる。

事業循環をうまくやり、企業を最新の状態にし、事業ポートフォリオを最適な条件にしていくのがCFOの仕事。

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