「MICE」とあります。
これは国際会議や展示会など、多くの集客が見込めるビジネスイベントの総称です。

経済効果が非常に高いとして各国が誘致に力を入れています。
そのMICEの誘致の切り札として期待されているのが地域の資産を活用です。
そうしたなか、取り組みに本腰を入れ始めたのが東京都です。

東京都
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9月16日から都内で開かれている国際会議「IWA世界水会議」。

世界100ヶ国以上から6,000人が参加し、水問題に関する講演や展示が行われています。
こうした会議に合わせて開かれるのが多いのがレセプションパーティー。

清澄庭園
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今回、その会場に選ばれたのは東京・江東区にある清澄庭園。

緑豊かな都会の庭園として人気ですが、あいにくの雨の中、今夜だけパーティー会場に姿を変えました。

今回は海外のVIPなどおよそ300人が参加。
多摩川でとれた鮎や東京の酒蔵で作られた日本酒、そして空手のパフォーマンスなどとことん日本文化でもてなす演出です。



参加者は、
東京に来るのは初めてで素晴らしい夜を過ごしている。

日本の文化と酒と食事を体験するのはとても興味深い。

今回の国際会議の主催者は、このような文化的な施設での交流会は重要だといいます。
IWA(国際水協会)のダイアン・ダラス会長は、
会議の目的は世界の人が一つになること。違う文化をする機会はとても重要。

ユニークベニュー
このように国際会議などMICEの会場として使われる歴史的建造物や名所をユニークベニューと呼びます。

海外ではイギリスのロンドン塔やアメリカのニューヨーク近代美術館など多くの由緒ある施設が積極的に活用されています。


MICEの誘致に大きな効果を発揮するためです。

その取り組みが海外に比べて遅れている東京。
今年、ユニークベニューの新たな窓口を作りました。

MICEの主催者に都が用意する38ヵ所のユニークベニューの中から目的にあった場所を紹介します。

東京都産業労働局観光部の松本朋之さん、
こうした場所でいろいろな体験をしてもらう。東京らしさを感じてもらう取り組みが重要。

葛西臨海水族園
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先週、東京都の窓口の担当者が訪れたのは江戸川区にある葛西臨海水族園。

マグロが回遊する大型水槽が有名な水族館です。

11月に初めて国際会議のレセプションが行われることになっています。
MICE主催者が求めるのは施設の特徴を生かした演出。
意見を出し合う中で目に止まったのが…
こちらの色鮮やかな水槽です。

カクテルを出すバーカウンター。オシャレですよね、後ろがカラフルで。

東京都の窓口が果たす役割の一つがイベント会場としての運営に慣れていない施設を支援することだといいます。

葛西臨海水族園の松山俊樹事業課長は、
イベント主催者や企業がどう考えているか分からないので助言は役立つ。

東京都は今後、ユニークベニューとして提案できる場所を55ヶ所に増やし活用を拡大させたい考えです。

ユニークベニューで東京らしさや良さを感じた人が次は家族を連れて東京に来ようと思ってもらう。
