輸入車の中で最も勢いのあるといえばドイツのメルセデス・ベンツです。
6月2日、最高級の新型オープンカーを発表しました。
輸入車のシェアトップを維持するために新たな戦略も打ち始めています。
メルセデス・ベンツ日本株式会社
[blogcard url="http://www.mercedes-benz.co.jp/"]
6月2日、都内でメルセデス・ベンツ日本株式会社が開いた発表会。
登場したのは最上級ラインナップのS-Classのオープンカー「S-Class Cabriolet」です。
44年ぶりに復活したS-Classの4人乗りのオープンカー。
価格は2,145万円からとなっています。
2015年にヨーロッパ市場に先に投入していましたが、6月3日から日本でも発売となりました。
ヘッドライトにはクリスタルガラス。
高級感を強調しています。
屋根の開閉は約20秒。
時速50km以下であれば走行中でも開閉が可能です。
オープンカーは屋根がない分、車の強度を高めるために補強材を多く使い重たくなるのが一般的ですが、上野金太郎社長は
アルミニウムなどの素材を多く使用することでパフォーマンス、最先端の安全技術、快適性を実現することに成功しました。メルセデスの高い技術を示すモデルと言えます。
販売数トップ
メルセデス・ベンツは2015年の輸入車販売でフォルクスワーゲンを抜いて16年ぶりにトップになりました。
300万円台で購入できるA-Classなど手の届きやすい価格帯の車を充実させてきたことが理由です。
一方、2015年の輸入車市場では1,000万円以上の高級車の売れ行きは前年比より6.2%減少しました。
メルセデス・ベンツはこのクラスの販売に改めて力を入れようとしています。
高級バージョンのオープンカー、日本投入のタイミングを含め背景は?
季節的に夏までに出したかったのと、このところ高級車は全てのメーカーができる車種ではないので、そういう車を積極的に出すことでメルセデスブランドをさらに前に出したい。
メルセデスはアフターケアサービスにも力を入れています。
東京工科自動車大学校
[blogcard url="http://www.tera-house.ac.jp/car/"]
東京工科自動車大学校世田谷校は自動車整備士の専門学校です
約250人の整備士の卵が在籍して、毎年約70人が自動車販売店などに就職します。
ここで4月からスタートしたのが「メルセデス専用コース」です。
小林完校長は
メルセデスから車両を提供してもらい実習に使う。
メルセデス・ベンツコース
メルセデスと提携し4月から専用コースを開設しました。
2年間のコースで今年は25人が入学しました。
3台の車両だけでなく整備工場で実際に使用される故障診断機や専用の部品なども貸し出し、卒業後すぐにメルセデスの整備士として働けるほどの充実した環境です。
こうしたコースを作る背景にはクルマ離れによる整備士不足があります。
自動車の整備関係では人材不足が深刻になるのは間違いない。コースをつくることで安定した人材確保ができる。
メルセデスは整備士の確保を急ぐことで購入者のアフターケアを充実させる狙いです。
メルセデス・ベンツ日本株式会社の上野金太郎社長は
好調に販売が推移するとサービスのキャパシティーが限定的になる。専用コースの生徒にできれば、ぜひメルセデスに就職してもらいたい。