フリマアプリのメルカリはアプリの中に自分だけのネットショップをつくることができる新たなサービスを本格的に始めました。
これまで個人間の売買で成長してきたメルカリがネットショップの出店を支援するサービスに参入する狙いは何なのでしょうか。
株式会社メルカリ
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10月7日に開かれたメルカリの発表会。
メルカリショップスを運営するソウゾウの石川佑樹CEO。
スマホ1つで誰でも簡単にネットショップを開設できる。
EC化支援の事業に参入した。
メルカリといえば個人間で売り買いするフリマアプリが主力。
しかし、10月7日から始めた新サービス「メルカリショップス」ではメルカリアプリの中に自分のお店を開くことができます。
販売手数料は10%かかりますが初期費用や月々の利用料などはかかりません。
農家や老舗の商店など小規模な事業者が出店しやすくしているのです。
コロナ禍においてオフライン(対面)営業が難しくなり、オンラインで解決することが非常に求められていた。
そこをきっかけに何かできることはないか考えて企画したのがきっかけ。
7月のプレオープンの段階からサービスに参加しているのが岐阜県でトマト農家を営む石垣拓さん。
これまでは地元のJAなどに商品を卸していましたが、販路を広げる方法をずっと模索し続けていたといいます。
他のECサイトも調べていて、普段メルカリ自体を使っていたのでメルカリと使用感がほとんど変わらずに商品登録ができるようになればメルカリでいいということで始めた。
メルカリショップスに出店し、反響が大きかった商品が…
無選別で「訳あり」という商品がかなり反響があって、8割ぐらいは無選別の商品が売れている状況。
品質には問題はないものの形が悪く、多少の傷がある訳あり品。
訳あり品を一般的な市場で販売しようとすると2キロで400円ほどで買い取られますが、メルカリでは1,800円で販売。送料などを引くと850円ほどが手元に残ります。
市場に出す場合の2倍以上です。
安値で取引されるものが思った値段で動くのでその点は良かった。
今後は地方自治体と手を組み、さらなる事業展開を進めます。
地方自治体との連携を強化し、これまでECの活用が難しかった事業者を支援する取り組みも開始している。各地域に存在している価値あるものを全国に届ける手伝いをさらに推進していきたい。