探してでも食べに行きたい森の奥のうどんとは?
麺’ズ冨士山
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富士山の麓に広がる街、富士吉田市。
その山麓にある森の中、看板ひとつない道の中を進むと突然あらわれる一軒の店。行列が出来ています。
お客様に目的を聞くと、
うどん。
毎週、日曜日に必ず食べる。
そこは富士山に一番近いうどん専門店でした。
森の中に行列ができる「麺’ズ冨士山」。
ここは富士吉田の名物、吉田うどんの専門店です。
人気のヒミツ
この店の一番人気は味付け玉子とちくわで富士山に見立てた「冨士山うどん(670円)」。
店を切り盛りするのは店主の刑部正人さん。
人気のヒミツは麺にあるといいます。
コシの強さ、麺のコシ、かめはかむほど弾力がある。
コシが強い麺を作るには3種類の小麦粉をブレンドします。さらに富士山麓の地下水で練り込む。練り終えた生地は弾力のある生地に。
生地を麺にして6分ほど茹でます。その麺を再び富士山麓の地下水で一気に締めていました。
横浜から毎月通うという男性のお客様は、
コシがあるなんてものじゃない。硬いに近い。
その特徴を生かして、
国技館に取引させてもらっている。
国技館
相撲といえば腰が命。
国技館にある土産物の売店。
様々な相撲グッズが並ぶ中、コシが自慢の麺’ズ冨士山のうどんが売られていました。
吉田のうどんぶりちゃん
この日、麺’ズ冨士山はちょっとした騒ぎとなっていました。
富士吉田市のご当地キャラクター「吉田のうどんぶりちゃん」が遊びに来ていました。
実はこのキャラクター、麺’ズ冨士山が富士吉田市に贈呈したものでした。
ふじよしだ観光振興サービスの宮下貴史さんは、
キャラクター自体は麺’ズ冨士山の娘さんに考えていただいた。うちの方でPRをさせていただいています。
東洋水産株式会社
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国技館でのうどん販売やキャラクターの人気、その噂を聞きつけた企業がありました。
マルちゃんで有名な東洋水産株式会社です。共同でカップうどんの開発に着手。
そして1年半を掛けて出来上がったのがカップの「吉田のうどん」です。
「冨」の字
ところで麺’ズ冨士山の「冨」の字、ちょっと違うような?
浅間神社の「冨」の字を使わせてもらっている。
1,900年の歴史を持ち、富士山を祀る北口本宮冨士浅間神社。
その参道の鳥居には「冨士山」の文字が。
神社によると富士山の山頂は人が立ち寄るべきでない神聖な場所とされてきました。「富」の字を富士山に見立てた場合、山頂に当たる部分の点が人にあたると考え、ワ冠にしたという言い伝えがあります。
冨士浅間神社の髙阪雄次権禰宜は、
あえてウ冠ではなく歴史あるワ冠を使っていることは喜ばしいこと。
富士山に一番近い森の奥のうどん屋さん。そこにお客様を満足させる味と吉田うどんへの熱意がありました。
富士山のように末広がりに日本全国に広まってもらえればうれしい。それが吉田の街の活性化につながるので、ぜひこれからもやっていきたい。