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[WBS]一時帰国者が増加で…成田着から地方へ「移送」!?[matsuri technologies株式会社]

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世界で感染が急拡大している新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」。厚生労働省は12月15日に海外からの入国者15人からオミクロン株が検出されたと発表しました。

いま年末年始を日本で過ごそうと一時帰国する人が増えていますが、成田空港に到着しても水際対策として大阪や福岡に移送される人も出ています。

一体何が起きているのか現状を取材しました。

強化される水際対策!韓国からの帰国者は?

午後1時すぎ。

いま成田空港に到着した。

12月15日に韓国から帰国した男性。

同じ便の登場者がまとめられある場所へ。

到着から1時間たってようやく受付に来た。

係員に韓国からの入国と伝えると政府が指定した施設での待機を告げられました。

オミクロン株が流行する国や地域からの入国者は政府が指定する宿泊施設に移され3~10日間の待機を求められます。

韓国からの入国者は6日間の待機が必要。

ただどの施設に入るかは日本に到着してから決まります。

ようやく成田空港から外に出られるようになった。

専用のバスに揺られ午後7時すぎにようやく到着したのは馴染みのない都内のビジネスホテル。

部屋に置いてあったのはインスタントの味噌汁と弁当だけ。

政府はこうした待機施設を1万3,000室確保。すでに8,000人ほどを収容しています。

ただ年末年始を日本で過ごすため帰国する人がさらに増え、待機施設がひっ迫すると見られています。

待機施設がパンク!?成田着なのに大阪へ移送

こちらは12日にイギリスから帰国した神野研一さん。成田空港に到着すると…

「皆さまは大阪、関西国際空港の方に移動していただきます」。

「強制隔離を実施させていただきます」と言われた。

ロンドンからフィンランド経由で成田空港に着くとPCR検査や移送手続きなどでおよそ9時間も待たされたといいます。

その理由は…

イギリスから来た人だけを集めるなら理解できるが、本当に完全にごちゃまぜにしてとにかく来た人を集めて関西国際空港に移送させるというやり方をされてしまうとクラスターとかでコロナに感染してしまうリスクを一方的に負わされるのが怖い。

イギリスだけでなく世界各国から入国してきた人をまとめて関空に移送するため長時間待たされました。

そして成田空港からようやく大阪の宿泊施設に着いた神野さん。狭い部屋から一切出られなくなりました。

必ず部屋のフロアには警備の人がいる状況。

館内放送。

お部屋の前にお食事をご用意しています…

放送が流れたらドアを開けて弁当を受け取ります。

部屋ではなんと飲酒も制限されています。

取材の途中で…

すいません、ちょっとSOSだな…

スマホの着信音が鳴りました。

マイSOSというアプリで所在を確認される。

これで自分の所在を撮影している。

本当に強制隔離されている。

1日1回、居場所をアプリで報告。十分な説明もないまま窮屈な生活を強いられる状況に神野さんは…

正直なところ法律上OKなのかという疑問は感じる。

自由が奪われるという点で。

強制隔離・自主隔離にしても科学的見地に立って、本当に14日必要なのか。

神野さんは6日間の待機の後、東京に戻り、さらに8日間の自主待機に入る予定です。

世界で拡大するオミクロン株!「待機」支援サービスも活況

そんな中、帰国者の受け皿となっているのが…

マツリテクノロジーズの加藤拓真さん。

こちら今月オープンの新築マンション。

海外からの帰国者を隔離期間後の受け入れのために借り上げた部屋。

政府が指定する3~10日間の待機期間の後も入国から14日間は自宅などで自主待機しなければいけません。

その自主待機場所としていま予約が相次いでいるといいます。

部屋には洗濯機や炊飯器などホテルの部屋にはない家電などが揃っています。

帰国者向けに待機施設を貸し出すサービス「一時帰国.com」。

東京や大阪など2,000室を備え、料金は14日間で10万円ほど。

かなりの数稼働している状況。

泊まる必要がなくなった部分の返金や帰国できなくなってしまう人もいるので、その場合は全額返金させてもらっている。

世界ではオミクロン株の影響が広がり始めています。

アメリカ・ニューヨーク州では1つの大学での感染者が469人に上るケースも。ほとんどがオミクロン株と見られ、大学はキャンパスの一部を閉鎖に踏み切りました。

WHOのテドロス事務局長。

オミクロン株は過去の変異株にはない急ペースで広がっている。

WHOのテドロス事務局長はすでに大半の国にウイルスは広がっていると楽観論を牽制。

その上で3回目接種の重要性を強調します。

12月15日、日本でも新たに15人のオミクロン株の感染者が確認されました。

厚生労働省の専門部会はアメリカ・モデルナ製のワクチンを3回目の接種用として承認することを了承。

12月16日にも正式承認される見込みです。

岸田総理。

ワクチンの3回目接種、これもできるだけ前倒しする。

国民の安心を取り戻し、命と健康を守り抜く強い覚悟で臨んでいきたい。

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