儲かる模様③Oリング模様
坂道の丸い模様作る…職人早ワザ
続いてはスタッフが気になった
番組スタッフ

あれ模様ですね。
なぜか日本中の坂道で見かけるこの丸い模様。いわれてみれば確かに色んな坂道についてる!
これだけあるってことは相当儲かっているに違いない!
ということでやって来たのは愛知県岡崎市にある丸和企画って会社。
丸和企画
鈴木智美社長

こんにちは。
よろしくお願いします。
こちらがグレーヘアがステキなマダム。
あの、こちらで本当に坂道についている丸い模様を作っているんですか?
丸和企画
鈴木智美社長

はい、作ってます!
Oリング模様ですね。
鈴木社長によるとあの丸い儲かる模様の名前はOリング模様。
番組スタッフ
売上げは?

丸和企画
鈴木智美社長

年間○(マル)を12万個ぐらい作ってます!
売上げの表現がやや独特ですが、なにやら儲かっていそう!?
というのも…
丸和企画
鈴木智美社長

日本で3社しかやってないので、その1社が丸和企画。
鈴木社長によるとおよそ50年前にOリング模様を日本に持ち込んだ会社が模様の付け方を全国で丸和企画を含むたった3社にだけ教えたんだとか。
でも、このOリング模様ってそもそも何ですか?
丸和企画
鈴木智美社長

コンクリート坂道の滑り止め。
そう、この丸い模様はコンクリートの坂道を滑りにくくするために付けられているんです。
ではこのOリング模様があるとないではどれくらい違うのか?坂道を再現した模型で実験。
ゴム製の靴に同じ重さの重りで角度をつけていくと…Oリング模様のある坂の方が滑りにくい。
実はこれ、マル模様のミゾのおかげ!
実際の坂道でもOリングの凹みにタイヤが引っかかるから滑りにくい!
でも、ここで気になるのはこのミゾがなぜ真っ直ぐではなくマル模様なのかってこと。
そのヒミツは作り方を見せればわかるってことで特別にOリング模様作りを再現してくださるという。
今回は坂道ではなく1m四方のハコに模様を付けていく。
そのOリングの大きさは直径144mm。溝の幅は27mm、深さは11mmと細かく決まっている。これ一番タイヤが引っかかるサイズなんですって。
と、ここで…
丸和企画
鈴木智美社長

コレを使います。
このゴムでできた型を使い、コンクリートが固まる前に模様を作るのですが、実はこのOリング模様、形だけではなく、マルとマルの距離も決まっている。横が300mmで縦が500mm。どうしてかというと…
丸和企画
鈴木智美社長

軽自動車のタイヤが全てリングに当たるように!
一番小さな軽トラのタイヤもどこから走ってもマルの凹みに当たるよう距離が決められているんです。
では、そんな緻密な模様をどうやってコンクリートが固まる前に付けるのか?
作り方を見てみると、何やら赤い板を持ってコンクリートの上に置いた。
丸和企画
鈴木智美社長

これは定規です!
すると凹みが付いた定規と呼ばれる板と先程の丸いゴム型を使い職人さんがどんどん模様を作っている。これ実際の坂道でも定規とゴム型を使い同じようにして模様を付けていくんです。
もちろん道の幅が広くなっても定規のサイズを変えて同じように職人さんが手作業。というのも坂道は全てか違うので機械ではできないのです。
そして数時間後、ゴムの型を外せばOリング模様が完成!
丸和企画
鈴木智美社長

丸和企画はOリング模様でがっちり!