新鮮な野菜を買ったり、その土地ならではの食を楽しんだりできる道の駅。

現在全国におよそ1,200ヶ所ありますが、道の駅の隣接地に大手外資が日本企業と組んで本格的なホテルを相次いでオープンさせます。
道の駅が立ち寄る場所から滞在できる場所になることで新たな旅のスタイルが広がるかもしれません。

フェアフィールド・バイ・マリオット栃木宇都宮
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フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮、オープンです。

10月7日、栃木県宇都宮市にオープンしたのはマリオット・インターナショナルと積水ハウスが組んで作ったホテルです。

早速、部屋を見せてもらうと…
フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮の稲見栄一支配人、
ツインタイプの部屋、25平方メートル。

全部で87室ある部屋はすべて同じ広さ。

風呂はシャワータイプで料金は1室あたり1泊1万1,000円からです。

部屋同士が扉でつながった家族向けの部屋もあります。
安藤淳記者、
今回のホテルの最大の特徴が同じ敷地内に道の駅がある点です。

ホテルの目の前にある道の駅うつのみやろまんちっく村。

産直市場では採れたての野菜などが並びます。
さらに温泉施設や農業体験などさまざまな楽しみ方ができます。

この道の駅を使うことが前提にあるためホテルは宿泊に特化。レストランはありません。

その代わり道の駅で買ってきたものを食べられる広めの共有スペースを設けています。

道の駅にホテルを作った狙いについてマリオットの担当者は…
マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当者、カール・ハドソン氏、
日本は地方の土地によって食や文化が異なっていて多様性がある。

それぞれが道の駅に象徴されていて非常に魅力的だ。

道の駅プロジェクトと名付けた今回の取り組みはここだけではありません。

マリオットと積水ハウスでは年内に京都府や岐阜県、三重県など8ヶ所の道の駅でホテルを開業。客室数はおよそ600室に上ります。

来年以降の開業準備も進んでいて2025年までに25の道府県で3,000室規模に拡大する計画です。

積水ハウスの石井徹取締役、
通過点、休憩地点とされてきた道の駅に宿泊施設を設けることで宿泊の選択肢がなかった地域に新しいお客様、新しい消費を生み出すことができる。

今日、道の駅に来ていたお客様は、
水戸から来た。

観光地ではなくても道の駅で泊まれると楽。

利用価値があると思う。

知名度のある外資ホテルの進出を受け、道の駅も準備に動き出しています。
ろまんちっく村を運営するファーマーズ・フォレストの松本謙社長、
ホテルの朝食用に開発した弁当。

地元産の野菜のピクルスやいっこく野州鶏の照り焼きなどをご飯の上に敷き詰めた弁当。

事前に予約すると朝、ホテルの部屋まで届けてもらえます。

10月末にはバーベキュー施設もオープン。産直で買った野菜や肉を食べることができ、ホテルのお客様に利用してもらいたい考えです。

こちらの道の駅では新型コロナの感染拡大の影響で現在の売り上げは以前の7割から8割ほど。

この道の駅にあるホテルを拠点として地元宇都宮市内にある石の採掘跡地をめぐる観光ツアーや車で30分ほどの場所にある日光に出かけられる場所にしていきたい考えです。


若いカップルやシニア層の夫婦が長めに滞在してくれる環境が整う。

非常に期待が高い。
