農林水産省
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続いてやって来たのは広島県福山市の農林水産省の研究機関、西日本農業研究センター。
ここでは主に穀物や野菜の品種の改良を行っていて、スゴい開発を成し遂げた方がいるといいます。
世古智一主任研究員。
「何を研究している?」
テントウムシの研究。
えっテントウムシ?
農業にテントウムシってあんまり関係がないような?
いえいえ、実は世古さんが開発したテントウムシがスゴかった。
研究所がなぜかテントウムシ作る!
飛ばないテントウムシと言うんですけど。
「えっ?」
飛ぼうとするけど飛べない。
野生のテントウムシの場合、羽を広げて飛んでいきますが、世古さんが品種改良したテントウムシは羽は広げるけど確かに飛ばない。
実はこの「飛ばない」ということが作物を作る上でとっても役に立つ。
なぜなら、
野菜や果樹、花にアブラムシという害虫がつく。テントウムシはアブラムシをよく食べてくれる。
品種改良で飛ばないテントウムシを育成して検証している。
実はテントウムシは野菜の葉っぱにはびこる害虫アブラムシを食べてくれるというありがたい性質を持っている。
野生のテントウムシの場合、飛んでいってしまい害虫駆除の役割を任せるのは難しい。
そこで世古さんは飛ばないテントウムシを作ればずっといてくれて、その結果アブラムシを減らせるだろうと考えたのです。
ピーマンの葉っぱで比較すると飛ばないテントウムシがいる方がアブラムシをキレイに食べているのが分かりますよね。
こうすることで野菜がよく育つのです。
テントウムシはアブラムシを1日100匹くらい食べます。
さて、世古さんの飛ばないテントウムシ作りがスタートしたのは17年前。
まずは野生のナミテントウを100匹を捕まえ、1匹1匹の飛行能力を測りました。
で、ここからが大変。
あんまり飛ばない種類を選んでその交配をひたすら繰り返すこと13年。
2014年、ようやく商品化に成功。
天敵製剤「ナミテントウ剤」と命名したのです。
1匹あたり80円。
幼虫のまま販売していて、パラパラ撒いておけば約4ヶ月間アブラムシを食べてくれる。
化学農薬の散布はかなりの重労働。それに変わる技術を導入して生産者の方にもっと楽になってもらいたい。
世古さんの飛ばないテントウムシが徐々に広がっているそうです。
飛ばないテントウムシの研究でがっちり!
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