大浜見聞録、今回取り上げるのは普及への動きが加速し始めている電動キックボード。
4月末に都内で実証実験が始まり、電動キックボードは本来は電動機付き自転車と同じ扱いで車道を走る際はヘルメットの着用が義務付けられていますが、今回の実験ではヘルメットを被らずに車道も走れるようになっています。
私たちの移動を根本的に変えるかもしれないといわれている電動キックボードのシェアリングですが、実際に乗ってみて可能性を探ってきました。
株式会社Luup
[blogcard url="https://luup.sc/"]
電動キックボードですがヘルメットなしでも時速15キロで車道が走れるという実証実験が始まっています。ここに並んでいますが、電動キックボードを貸し出したり、返却するスポットになります。
4月23日、都内で始まった電動キックボードのシェアリングサービスの実証実験。
経済産業省の認可により行われていて、渋谷区、港区など6つの区が対象エリアになっています。
今回実証実験を行うLuup(ループ)の岡井大輝社長、小型モビリティの事業を手掛けています。
最初の2日間で5,000人くらいアプリのダウンロードがあった。
会員登録した一般の人が専用のアプリを使って車体に付いているQRコードを読み取るとキックボードを利用できます。
では実際に街を走ってみます。
まずは地面を蹴って、軽く加速を付けてからアクセル。簡単だけど結構速く感じますね。でも楽チンです。
通常、電動キックボードは道路交通法では原動機付き自転車。ヘルメットが必要ですが…
今回はヘルメットなしでOK。
実はこの実験、電動キックボードをトラクターなどと同じ小型特殊自動車扱いにしています。そうした場合の安全性や利便性を検証しているのです。
走行できるのは基本的に車道の左側。速度は時速15kmを超えないようにキックボードが制御しています。
車道では「ガタガタ」が強い。
時速15kmは広い道路では遅い。
この先を右に曲がりたいが…
小型特殊自動車扱いなので右折の際は道路の中央から。
右折が怖い。
このくらいの上り坂ならパワーは問題ない。
返却はおよそ200ヵ所あるポートへ。
料金は初乗り10分110円、それ以降は1分16.5円です。
この実証実験、利用してみた人は、
簡単に借りられるのがいい。スピードがもう少し出れば。
大きな道路は車が多いから怖い。住宅街を走っている。
ヘルメットがないから髪型やファッションを気にしなくてよい。
すごくうれしいことだと思う。
この実証実験の結果をもとに政府は今後、制度作りを進めます。
経済産業省の永澤剛生活製品課長、
渋滞などの社会問題、新ビジネスの創出、地域の活性化、こうした観点から小型モビリティーを進めていきたい。
電動キックボードは日常の短距離移動や観光地での活用などで期待している。
通行場所を自転車並みにどこまでつなげられるかが今後の論点。
原付きか?小型特殊か?
どのような形が最も安全性と利便性を両立し、普及させられるのか、模索が始まっています。
安全性の担保のため決めたルールが「乗らなくてもいい」と思わせる可能性はある。
逆に「便利だけど安全性に懸念」という着地はありえない。
この実証実験の枠の中でループは今年の夏から企業向けにもサービスを提供する予定です。
導入予定の企業は…
WEDの山内奏人社長、
電車に乗って出社するよりは従業員の健康のためにいい。
さらに高齢者向けに変形するモビリティーも開発し、2023年までに地方で展開する計画です。
経済を支えるインフラなので3年後に売上が数億円程度ならない方がまし。
ダメなら撤退。OKなら社会への普及へ向けて大手企業と連携して大きくしたい。