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[WBS]衣料品廃棄を減らす!新業態続々"在庫ゼロ"店舗も[株式会社ゲオクリア]

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ゴミ処理場の様子ですが段ボールに入った新品の衣料品が捨てられています。

衣料品の供給量と消費量の推移を見てみると供給量を示す調達数量が消費量を上回る状態が続いていて、年間およそ15億着が売れ残り、その多くが捨てられています。

この問題を解決する一手として注目されているのが在庫に着目した店です。

アパレル業界に変化の波が押し寄せています。

原宿ショップもCO2削減意識!激安オフプライスストア拡大

東京・原宿にある商業施設。

こちらのアパレルショップ「ラックラック 東急プラザ表参道原宿店」で社長の川辺雅之さんがアピールしたのはこのテーブル。

服が柱みたいになっているが廃棄予定だった商品で作ったテーブルの脚。

こちらは今増えているオフプライスストアと呼ばれる業態。廃棄されるはずだった服が売られています。

この服は78%引き。まさに激安です。

カシミア100%のコートは19万円だったものがおよそ4万円。

有名ブランドの商品も扱っていて最大8割引きで販売されています。

そして店内にはある工夫が…

CO2を吸収する木の本数、19万2,000本と表示されています。

服が廃棄されたときのCO2排出量を削減できている。

こちらを含むラックラック全体で売れた服の量から削減できたCO2の量を算出しています。

20代の女性は…

売れ残るともったいないので。

SDGsの取り組みはいいと思う。

自分たちが貢献できるのかなと感じる。

一般的に売れ残った服のほとんどが処分されます。

こちらは一度も袖を通していない服。新品もゴミと化すのです。

日本全体で売れ残る服の数は年間15億着。大量に余った服が環境を汚染しています。

衣料廃棄"ゼロ"への挑戦!完全受注型店舗は広がるか

こうした中、ゴミを生み出さない新たな業態が注目されています。

「THE ME」、三菱商事のグループ会社が運営するアパレルショップです。

暖かいジャケットが欲しい。

やって来たのは常連客の男性。洋服を選んで早速試着します。

クリップを使って細かくサイズを調整し始めました。

チューニングと言うが採寸のような形で好みのサイズに合わせている。

実はこちら、完全受注型の店舗です。店にあるサンプル品を試着しながら裏地の色やポケットの形などを選択。最短10日で商品が自宅に届く仕組みです。

ジャケットは3万円台がメイン。

ほかにもニットやスカートなども取り扱っています。

マイサイズとなるとジャストで似合っている感覚で自信が持てる。

安くはないと思うが全然満足できる金額。

通常、アパレルショップではS、M、Lなどさまざまなサイズを展開し、お客様は丁度いいサイズを選んで購入します。

店は複数のサイズを用意する必要があるため在庫を抱えやすくなるのです。

売れ残った服の多くは廃棄処分されます。

一方、THE MEの場合は注文を受けて服を作るため店は在庫を保つ必要がなく、廃棄も出ないのです。

三菱商事ファッションの前田真太郎さん。

作るサイドからすると無駄なものを作らないので済むのは多くのメリットがある。

実は製造工程にも工夫が…

THE MEの服を作る縫製工場「アンフック・ジャパン・ガーメント」を訪ねました。

さまざまなブランド物の受注生産を請け負っていますが、欠かせない作業があるといいます。

こちらの部屋で作っていたのは型紙のデータです。

作業をしている人の手元には販売店から届いた手書きの仕様書が。

スタッフはそのデータを手動で入力。型紙をイチから作る必要があります。

THE MEではその手間を省きました。

アンフック・ジャパン・ガーメントの田中定道社長。

THE MEで作成しているので、うちの方で作成する必要がない。

うちとしては助かっている。その手間が省けている。

試着の際に計測したお客様のデータから自動的に型紙ができ、工場に送られる仕組みです。

工場側はすでにできた型紙に沿って生地を裁断・縫製すれば服ができます。

これまでオーダーメイドをやっていなかった工場でも対応できるようになり、すでにおよそ10の工場で同様の製造が行われています。

オーダーをやると工賃も上がる。それで生きていけるという形。

効率的に流せば会社も儲かる。

専門家は完全受注型の店舗は今後広がると見ていますが、納期の短縮などお客様のメリットをいかに生み出すかが重要だと指摘します。

小島ファッションマーケティングの小島健輔代表。

作る側、売る側から見て効率化できるという論点とお客様から見て利便性がいいとかバラエティーがあるというのはイコールではない。

お客様のメリットが高まるかという視点がないと事業としての拡大は難しくなってしまう。

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