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[ゆうがたサテライト]フリー急増で暮らしに変化!美容室の常識が変わる!?

2017年12月5日

ゆうがたサテライト

企業や団体に属さず個人で働くフリーランスの人はある調査によるといま急増していて2017年は1,100万人を超えたと推定されています。

これは副業でフリーの仕事を請け負っている人も含めた数で、働く人の5人に1人の計算になります。

実はフリーランスが増えることで私たちの暮らしにも変化が出てきています。

美容室Loufreasy(ラフリジー)

[blogcard url="http://loufreasy.com/"]

渋谷区代々木、仕事帰りにある場所へと向かう吉田紀子さん(仮名・30代)。

これまで5年に渡って毎月のように通っているというその場所とは?

訪れたのは一見普通の美容室。

吉田さんが通い続けるわけは、

他のサロンと比べて値段が安い。1人の方がシャンプーから最後の仕上げまでしてくれるのが普通のサロンと違う。

リーズナブルな価格とマンツーマンの接客が実現できるのには働いている人にヒミツがあります。

実はこのサロンの従業員ではなくフリーランスの美容師なんです。

フリーランス美容師の戸澤陸太郎さん(37歳)は、

このサロンでは1人1人がフリーランスの美容師。全てマンツーマンで対応するのでアシスタントなどの人件費を抑えられる。消費者はサービスをリーズナブルに受けられる。

5年前にオープンしたこのサロン、フリーの美容師が場所と設備を借りてお客様に施術することができます。

お客様にとっては代金が安く済むというだけでなく、他のメリットもあるといいます。

シャンプーとブローの間に人が足りなくて待たされるというのがない。効率的に時間を使えるのがいい。

STEKiNA

[blogcard url="https://stekina.com/"]

実は今、フリーの美容師が急増していて8万人ともいわれています。

そのため、サービスにも変化が出てきています。

2018年春に始まる予定のインターネットサイト「STEKiNA」も新たなサービスのひとつ。

登録しているフリーの美容師にお客様が直接依頼できることが特徴です。

夜遅くに髪を切りたい、自宅で切ってほしいなどお客様は時間も場所もより自由に選べるようになるといいます。

「STEKiNA」を運営するLiME株式会社の古木数馬さん(32歳)は、

美容師個人を紹介することにより得意な髪質や技術を選べる。ストレートパーマやカラーが得意など一生付き合える美容師に出会えるサービス。

UberEATS(ウーバーイーツ)

[blogcard url="https://www.ubereats.com/ja-JP/tokyo/"]

スキルを武器に働くフリーランスの人々。

竹内透樹さん(36歳)もその1人です。

バイクに乗るのが好きなので趣味が生かされていると思う。

竹内さんはバイクで物を配達するフリーランスの配達員。現在は主に「UberEATS(ウーバーイーツ)」というサービスの配達をしています。

ウーバーイーツとは2016年9月にスタートしたネットで申し込むフードデリバリーサービス。

お客様が都内のレストラン約1,000軒の中からメニューを注文すると配達員が指定した場所まで料理を運んでくれます。

これまで配達は3,500回ほど。食事なので店が作った状態のまま届けるように努力している。

この日も依頼を受けているという竹内さん、まず向かったのは都内のタイ料理店、渋谷ガパオ食堂。

[blogcard url="https://shibuya-gapaoshokudo.owst.jp/"]

できたての料理を保温バッグに詰めて依頼主のもとに向かいます。

ウーバーイーツの配達員は全部で約5,000人。全員がフリーランスです。

配達料は1回380円。

こうしてこれまでデリバリーがなかったお店でも運んでもらえるようになったのです。

今回の依頼主、藤本美紗子さん。1歳と5歳の子供がいてご飯を作れないときなどによく利用しているそうです。

共働きで2人ともフルタイムで働いている。会社で注文して「何時に来てほしい」と頼むと届けてくれるのですごく助かった。

ウーバーイーツの配達地域は現在、都内と横浜市内だけですが今後エリアを拡大していく予定です。

UberEATS(ウーバーイーツ)

[blogcard url="https://www.ubereats.com/ja-JP/tokyo/"]

意外な職業でもフリーランスで活躍する人がいます。

日本全国のツイッター上のつぶやきを分析すると多く出てくる。

SNSを使った実験結果を発表する小松正さん(50歳)。フリーランスの研究者です。

また別の日には横浜市立みなと赤十字病院で喘息予防の研究方針を議論。

企業にも研究機関にも属さずプロジェクトごとに研究に参加しています。

プロジェクトに必要な様々な業務を業務委託や請負というスタイルで契約し研究チームに参加している。

小松さんは元々は研究機関に所属していましたが2004年にフリーに転向。専門は生態学で生き物の行動パターンを予測してデータ化する研究を得意としています。

これまで様々な分野の研究依頼を受けてきました。

花粉症対策では、

いつ花粉が飛ぶかを気象条件を考慮して予測する研究を行っている。

ウニの生体では、

知り合いのネイリストに頼んで作ったウニの発生プロセスのネイルアート。生き物を対象としたデータ解析に関わるのでこんなこともやっている。

こうした研究からすでに実用化されたものもあります。

横浜市にある老人ホーム「特別介護老人ホーム『笹の風』」。

ここで小松さんの研究成果が使われています。

私が臨床研究に参加した離床センサー「ルナナース」という製品。

このルナナースという製品、寝ている人の動きにセンサーが反応し、転倒を未然に防ぐための介護機器です。

ベッドから起きたり、立ち上がったり特定の動作だけに反応しブザーが鳴る仕組みです。

見回りの回数が減るなど職員の負担軽減にも役立っているといいます。

特別介護老人ホーム「笹の風」の横山憲信さん(34歳)は、

従来のセンサーだと寝返りを打つだけで反応していたが、ルナナースだと状態によって設定を変えられる。すぐに職員が駆けつけて事故を未然に防げる。

こうして各地を飛び回る小松さん。フリーだからこそ様々な分野で力を生かせています、

今はそれなりに大きなプロジェクトに4つ参加している。何をどのようにやるかの決定権が自分にあるのは私にとって望ましい。

今後、ますます増えそうなフリーランスという働き方。私たちの生活にどのような変化をもたらすのでしょうか?

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