地域の頑張る企業を取り上げる「輝く!日本のキラ星」です。
今回は子どもの学習向けロボットを手がける福島のベンチャー。
子どもの学びが深くなるようにロボットに与えた個性とは。
株式会社リビングロボット
[blogcard url="https://livingrobot.co.jp/"]
東広島市にある文化センター。
中には子どもたち。
そして手元にはタブレットと小さなロボット。
東広島市教育委員会事務局の小川寛指導課長、
ロボットを使ったプログラミングをしている。
新しい学習指導要領で小学校からプログラミング教育を学習することに。
実はこれ、プログラミング学習用のロボット。
今年の春、小学校でプログラミング教育が必修化されたことを受け、人気ロボットキャラクターをベースに開発されました。
コンピューター上でロボットに指示を出すとその通りにロボットが動きます。
従来、画面の中で完結することが多かったプログラミング学習。
ロボットを使って3次元化することで楽しみながらプログラミングを学ぶことができるように。
ペラペラ(画面上)しか扱ってないから立体系のロボットでできるのが楽しい。
自由自在にコントロールできたら意外な展開が来るかもね。
東広島市教育委員会事務局の河野和也指導主事、
ロボットだと自分の命令に対して動きがあって確かめることができる。
目に見えて動きがわかるところがロボットは効果的。
9月から東広島市で試験的に導入が始まり、福島県伊達市の学校では授業として取り入れ始めています。
すごい。
さらに11月には福岡県中間市の全小学校で40台の導入が決まるなど全国に広がりを見せています。
福島県北部に位置する伊達市。
原発事故からの復興のため産業振興に力を入れています。
この建物の一画にロボットを開発した企業が…
2018年に創業したリビングロボット。従業員15人のベンチャー。
Living Robotの川内康裕社長、
福島県は再生可能エネルギー・医療・ロボットと産業集積を進めている。
ロボットのサポートの魅力を感じて、ここに本社を置くことを決めた。
そう語るのは代表の川内さん。元シャープの技術者で、スマートロボットの開発に携わっていましたが、
開発を拡大したいなという思いに次のステップが踏めなかった。
外に出て人に寄り添うロボットを広げたくて出ることを決めた。
ロボットはシャープ時代に関係のあった会社と共同で開発しています。
そのノウハウが詰め込まれたものが、
弊社の強みの1つがサーボモーター。
歩いたり、動いたり、いろいろなモーションをつけられる。
部品も構造も小型化にこだわっている。
サーボモーターとはロボットを動かすための制御モーターのこと。
ロボットの中に8個取り入れられ複雑な動きができるように。
13cmと小さなロボットを生み出すために小型モーターを作り出しました。
動きは同じでもロボットそれぞれに個性がある。
真っすぐ指示を出してもずれることがある。
真っすぐ動かなくてカット&トライを繰り返すことで論理的に考えることを学んで欲しい。
ロボットには個体差があり、目標まで歩くように指示しても狙い通りに進むとは限りません。
ちょっとずれる。
子どもたちはその都度、修正を加えることでプログラミングの奥深さを理解していきます。
ものを見ながら直していく。
前はまっすぐ行けるんですけど後ろはちょっと難しい。
さらにこのロボットを地域貢献に生かそうとしています。
ここは震災からの復興のために作られた研究施設「福島ロボットテストフィールド」。
そこに川内さんの姿が…
スペースコロニーを目指すとか、技術をキャッチアップしてやっていく。
このラボでは全国のロボット会社が集まり、復興作業や産業振興に向け会議や研究が行われています。
福島の復興として案内ロボットを大学と研究開発しているものがある。
人が作業できない所をできるようなロボットを展開していきたい。