QRコードをスマートフォンで読み込んで料金を支払うことができるスマホ決済。
中国などでは広く普及している決済手段ですが、日本ではまだまだ認知度が低いのが現状です。
しかし今、このスマホ決済を添加する企業は徐々に増えてきています。
その顔ぶれを見てみると楽天、NTTドコモ、さらには決済アプリのスタートアップ企業であるオリガミ、AnyPayなど様々な企業が入り乱れて加盟店やユーザの獲得競争を繰り広げている状況です。
ただ日本ではすでに電子マネーやクレジット決済といった決済方法が普及しています。
そうした中で企業の相次ぐ参入によって今後スマホ決済は定着するのでしょうか?
LINE Pay株式会社
[blogcard url="https://line.me/ja/pay"]
LINE Payの長福久弘Coo、
手数料は店からするとコスト。
この加盟店アプリの特徴はオーナーのスマートフォンに入れるだけ。つまり初期費用無料。8月から3年間、手数料を0%にさせていただく。
スマホ決済を手掛けるLINE Payは店の負担をなくすと宣言。
店側は無料のアプリを入れるだけで8月から3年間、3.45%かかる決済手数料が無料になります。
さらにLINE Payの利用者には1ポイント1円で使えるLINEポイントを支払いごとに3%還元。
月末の1週間に限っては還元率が最低でも13.5%になります。
こうした施策でLINE Payは現在9万4,000ヵ所ある加盟店を今年度中に100万ヶ所まで増やす計画。
市場が未成熟なうちにグループ全体でシェアを獲得していく考えです。
「利益は?」
赤字を掘るということ。
それくらいやらないとキャッシュレスが進まない。
LINEは決済だけをやっている会社ではないことが強み。
LINE全体の資産を使いさまざまなビジネスを展開していきたい。
ヤフーもアマゾンも「スマホ決済」!「手数料0円」で加盟店拡大へ!
こうしたスマホ決済を巡る動きはほかにも。
ネット通販大手のアマゾンもスマホ決済の実証実験を始めたことを示唆。
さらにヤフーでは…
川邊健太郎社長は、
モバイルペイメントでもう1個ヤフーを作るぐらいの覚悟でやりたい。
スマホ決済サービス「PayPay」を発表しました。
秋からのサービス開始に向けインドに3億人近くのユーザーを持つというスマホ決済「Paytm」技術を導入。
さらに広い営業力を持つソフトバンクと手を組み、スマホ決済専門の合弁会社を設立しました。
このサービスを通じてお客様の購入情報を集め既存事業の拡大や新規事業に活用したい考えです。
PayPay
7月30日、早速このサービスの営業が行われていました。
PayPay営業本部の齋藤里奈さんが訪れたのは都内の飲食店「うどん酒場 ゑゝ壱」。
現在、支払い方法は現金とクレジットカードのみですが、混雑する昼時には支払いの手間のかかるクレジットカードでの決済は行っていません。
野口正弘店長は、
ランチタイムは特にお客様が会計に並ぶのでお客様もスタッフもストレスなくできるのが魅力。
店長の野口さんはこれまで電子マネー決済の導入を検討しましたが、踏み切れないある理由がありました。
後日、手数料を引かれて振り込まれるのは一店舗しかないところは痛い。
そうした中小の事情に配慮してPayPayでは手数料をサービス開始から3年間無料にします。
その場で会計が済んで後日振り込まれる。
その手数料が0円ということ。
手数料3%超えるとクレジットと同じくらいの手数料になるのでかなりお得。
また決済のための専用の機械を置く必要がない手軽さも魅力のひとつです。
この日、野口さんはスマホ決済の導入を決めました。
このスマホ決済でヤフーがまず狙うのは加盟店の拡大です。
PAYPAYの中山一郎社長は、
日本銀行券と同じようなユーザー体験を提供できないと難しいと感じている。
「ペイペイ」と耳に入ってくる環境を整えるのが事業を進める絶対条件。
株式会社ローソン
実際にQRコードを使うスマホ決済はどうなのでしょうか?
野村優子記者、
スマホで決済できるQRコードと電子マネーですがその使用感を比較してみたいと思います。
クレジットカードや電子マネーなど20種類以上の決済が可能なローソン。
電子マネーのモバイルSuicaで決済してみると商品を渡してから支払い完了までに掛かった時間は12秒。
一方、QRコードを読み込むスマホ決済のLINE Payだと決済画面を立ち上げて完了までは16秒。
電子マネーよりも4秒長くなりました。
電子マネーを使うお客様に聞いてみると、
スイカで十分足りている。
電子マネーのパスモが主流で楽。スマホ決済は充電がなくなる。
ローソンではスマホ決済の利用者はまだ少ないものの今後の利用者増に期待を寄せています。
ローソンの辰巳太司さんは、
QRコード決済はスマホ保有者が増えるなか、アプリをダウンロードするだけで使える。
クレジットや電子マネーと比較しても顕著に伸びている。