忙しくて時間がなかなかない時についついオフィスの中にコンビニやお弁当屋さん、お菓子屋さんがあったら最高だなと思いますね。
こうした動きは数年前から始まっていて「オフィスファミマ」「オフィスおかん」「オフィスグリコ」などオフィス内需要の開拓に向けて新たな無人のサービスが続々と登場しています。
そしてこのマーケットにさらに大手企業が参入することになりました。
オフィス内需要の獲得を狙う今の動きを取材してきました。
株式会社ローソン
[blogcard url="http://www.lawson.co.jp/index.html"]
7月13日、ローソンが新しい店を開くのが障害者の就労支援や学習塾の運営などを手掛けるLITAICOの本社オフィスです。
ここでは約300人の従業員が働いています。
そのオフィスの真ん中の備え付けの棚に次々と商品を並べていくローソンのスタッフ。最後にローソンの看板を置けば今月始めた新業態「プチローソン」の売り場の完成です。
その特徴をローソンの運営本部、関根美紗子さんは、
電子マネー専用の端末になっているので小銭を用意する必要がない。
電子マネーを使ったキャッシュレスな無人コンビニ。
店の商品には一切値札が付いていませんが、バーコードにかざすと商品名と価格が表示されます。あとは購入ボタンを押してSuicaやPASSPOなど電子マネーのカードをかざすだけです。
企業の担当者も電子マネーで買い物ができることが採用の決め手だといいます。
LITAICOの総務部、渡邊彩さんは、
プチローソンはICカードで決済できるのでいろいろな価格の商品が入れられるところが魅力。
懸念もあります。
近くにコンビニがあるけど行かなくなっちゃうかもしれない。
もし近隣にローソンがあった場合、その店の売上を圧迫することにならないのでしょうか?
実証実験を7企業に協力してもらいやってきた。近隣のローソンに影響があるといったデータは得られなくて、機会損失だった部分の売り上げのかさ増しという結果が得られている。
また今後は商品の補充を近隣の店舗に任せることで、近隣店舗の売り上げ増につなげていくことも視野に入れています。
ローソンは無人コンビニ「プチローソン」を今年度末までに1,000ヵ所設置することを目標としています。
1,000ヶ所はあくまでも通過点。工場やホテル、病院などで一番利便性の高いサービスにしていきたい。
パナソニック株式会社
[blogcard url="http://panasonic.jp/"]
パナソニックのオフィスにある冷蔵庫、中には弁当がぎっしりと詰まっています。
昼休みになると続々と社員が…。
この冷蔵庫には鍵がついていて社員がICカードをかざすと扉が開く仕組みです。その後、弁当についたQRコードを読み取って精算。
ICカードに紐付いたクレジットカードから弁当の料金が引き落とされます。
パナソニックは弁当宅配サービス「置き弁」を提供するヘルスケアベンチャーAIVICK(アイヴィック)とタッグを組みました。
アイヴィックの置き弁は1食あたり500キロカロリー前後など健康的なメニューが特徴です。
利用者は、
買いに行かなくてもオフィスの中にあるので圧倒的に便利。
パナソニックがいま実証実験を進めているのはアドオンユニット。冷蔵庫がインターネットにつながることで現金いらずで弁当が買えます。
パナソニックはこのシステムを使った新しいサービスを2018年から提供したい考えです。
パナソニックの事業開発センター、真鍋馨さんは、
オフィス内需要に目を付けました。社員食堂とかがないような企業に非常に合致している。今までは現金と在庫が合わないという問題が起きやすい。キャッシュレスに早くもっていくのは欠かせないポイント。
株式会社AIVICK
[blogcard url="https://www.aivick.co.jp/"]
この日、話をしていたのは置き弁を提供しているアイヴィックの加藤貴志執行役員。
アイヴィックもこの冷蔵庫に可能性を感じています。
ログがリアルタイムで見られる。商品名や購入されたユーザーの名前が書かれている。今後その情報をもとに次はこういう食事を食べるべきとか、そういったおすすめができるようになる。