"インバウンド需要"の反動
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リバウンドの懸念が強まる新型コロナ。その影響が地価、土地の価格に及んでいることが明らかになりました。
今年1月1日時点の公示地価が全国平均で1年前に比べて0.5%のマイナスと6年ぶりに下落に転じたのです。
影響が大きかったのがインバウンド需要で地価が上昇していた都市部の商業地。
小林純也記者、
大阪・道頓堀です。土地の下落率が日本一高かったのが去年9月に閉店したづぼらやの跡地です。
全国の商業地で下落幅が大きい上位10地点のうち8地点が大阪です。
しかも大阪を代表する繁華街、ミナミに集中しています。
訪日外国人には定番の店だったという「づぼらや」。
コロナの影響で業績が悪化し閉店。いまも看板はその時のままです。
他にも訪日外国人に人気の飲食店やドラッグストアが立ち並ぶ場所が大きく下落していて、インバウンド頼みだったことが裏目に出た形です。
銀座の空室「リーマン以上」
地価の下落は東京の一等地、銀座でも…
杉原啓佑記者、
銀座のクラブやバーなどが立ち並ぶエリアです。東京都内で最も地価が下落したのがこちらです、実に10%以上下落しました。
東京圏の商業地で下落率トップは銀座8丁目の飲食店などが主に入るビルの土地で去年より12.8%下落。
他にも浅草や新宿・歌舞伎町などが下落率の上位を占め、観光地や飲食店の多いエリアがコロナの影響を強く受けたことが分かります。
銀座で20年以上不動産を仲介している小松原勇さん。
ここは今月初旬に店が閉店してテナントを募集する物件。
コロナがなかったら営業が続いていたと思う店舗ばかり。
ここの所、街のあちこちでテナント募集の看板が目立つようになったといいます。
コロナショックによる移転はリーマン・ショックより明らかに増えた。
募集してから3ヵ月以上たつがテナントが決まっていない。
賃料の見直しも考えないといけない。
郊外人気で千葉・木更津は上昇
一方、住宅地でもコロナの影響により都心部などが軒並みマイナスになる中、関東圏で唯一上昇したのが千葉県です。
SUUMOの笠松美香副編集長、
コロナの影響で選択肢として都心の近さだけを優先しなくていい中、価格も手頃な千葉県はより注目を浴びている。
なかでもアクアラインで千葉の玄関口なる千葉の木更津市。
東京圏の住宅地の上昇率で1位と2位が木更津になりました。
高速バスを使えば東京駅まで60分ほどで、平日の朝7時台は数分間隔で出ています。
地元の不動産業者は…
CENTURY21 ベルステージの鈴木泰智代表取締役、
木更津に住み替えようという要望は前年より多い。去年と比べて135%。
どんな物件があるのでしょうか。
こちらはおよそ200平方メートル近い敷地で2台は止められる広い駐車場に庭もついた広い一戸建てが2,480万円。
家の中は、
16畳のLDK。日当たりもとても良い。
2階は3部屋と合わせて4LDKの間取り。
頭金がなくても月々7万円ほどの支払いでマイホームが手に入ります。
こうした首都圏郊外の戸建ては20代の若い層にも人気だといいます。
20代の購入が伸びている。
昨年秋には新築一戸建ての手の届きやすい安い価格帯が飛ぶように売れた。
またアメリカの会員制スーパー「コストコ」の日本法人の移転や、ポルシェの国内初の体験型施設の建設が進んでいるなど注目を集めています。
こんな物件も…
CENTURY21 ベルステージの髙橋誠さん、
母屋と離れが付いて土地が338坪(1,120平方メートル)。
家の中はリフォームされていて古民家の趣を残した部屋の隣は洋室と意匠を凝らしたつくり。
こちらは風呂。
ヒノキと十和田石を使った風呂。
贅沢な風呂付きで価格は4,780万円です。
今までは仕事がメイン。
コロナ禍でテレワークの中で住まい環境を第一にしたいというお客様の心理的変化が出てきている。