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[ガイアの夜明け] どう働く?「人生100年」時代 ~15周年企画 ニッポン転換のとき~(4)

2017年5月17日

どう働く?「人生100年」時代 ~15周年企画 ニッポン転換のとき~

ランサーズ株式会社

[blogcard url="http://www.lancers.jp/"]

東京・渋谷。ここに急成長をしているベンチャー企業があります。社名はランサーズ株式会社。

この会社が提供しているのはさまざまな仕事を仲介するサービスです。

まず企業がランサーズに登録した個人へネットを通じて仕事を依頼します。そして依頼された個人は実際にその仕事をすることで報酬を得るという仕組みです。

例えばホームページの作成は2万~5万円。チラシの作成は5,000円など、これまでに約150万件、総額約1,200億円もの仕事を致しました。

仕事を受けた人の半分は副業だといいます。

ランサーズを一代で築き上げたのが秋好陽介社長(36歳)。サラリーマン時代に現在のビジネスを思い付き、副業としてランサーズを始めました。

1人の人が同じ企業に勤めるのは企業の寿命も短くなっているし労働人口も減っているので難しい。副業・兼業という働き方が普通になる。

副業がもっと当たり前になる社会を作りたい。しかし大きな課題に直面していたのです。

その理由というのが、

ちょっとレベルが高くて、なかなか見つからないのとスキルが合わなくて見つからないので、もう少し幅の広い応募でお願いします。

これはランサーズで仕事したいという人から寄せられた声です。特に多いのが「簡単な仕事が増えると嬉しい」「スキルのない人にもできる仕事が多くなるといい」という意見。仕事のハードルを下げてほしいという要望でした。

そこで秋好さん、早速次の手に打って出ました。集められたのがこの人たち。

私は換気扇の掃除を5,000円で提案。

僕も換気扇の掃除を2,000円で提案。

実はこの換気扇が新しい働き方のヒント。

POOK

東京・渋谷にオフィスを構えるベンチャー企業、ランサーズ。

ネット上で仕事をしたい個人と発注したい企業を仲介するサービスを展開しています。

社長の秋好さん、もっと仕事の幅を広げようと次の手に打って出ました。

敷居が低いサービスにしたい。多くの人に使ってもらいたい。

集められていたのは新規事業を担当するスタッフ。全員がスマートフォンを片手に何やら操作をしています。

3,000円だったら嫌だな。1万円は欲しい。

画面には「ダイエット目的の筋トレならご提案できます」の文字が。

僕も換気扇の掃除を2,000円で提案。

これは6月に開始予定の「POOK」というサービス。個人の特技を仕事にできるといいます。

例えば、本棚の組み立てや引越の手伝い、それに庭の芝刈りなど少しの経験と知識でできることもありそうです。

働く側からすると、きっとあなたも誰かに比べて得意なことがある。普通の方というか、一般の方に使ってほしい。

ユーザーテスト

5月1日、ランサーズでは「POOK」の正式な公開に向け準備が進められていました。

この日は関係者を集めて使い勝手などを検証するテストです。

このユーザーテストに参加していた男性、島崎由真さん(30歳)。人材紹介会社の営業マンです。

今の会社にずっと勤めていくにしても、他のことをやってみるのは大事だと思って、すごく副業に興味があった。これだったら気軽に自分も依頼ができたり提案ができたりすると思った。

島崎由真さん

東京・台東区。現在、子育て真っ最中の島崎さん。1歳5ヶ月の遥翔君。4月から保育園に通い出しました。

妻の舞さん(30歳)は5月に職場復帰したばかり。夫婦共働きのため育児や家事も分担して行っています。

子育てを始めて分かったことは家事が意外と上手で苦にならないということ。

育児の合間に真剣な表情でスマートフォンを見ていた島崎さん。自分ができる仕事を「POOK」に登録していました。

「皿洗い、風呂掃除、トイレ掃除など必要とあればピカピカにします」。金額いくらだったらやってもらいたい?

サービスの値段も自分で決めなければいけません。

相場はいくらなんだろう。

結局、育児に疲れた人向けの掃除代行を登録することにしました。希望金額は2時間3,000円。PR用の写真も撮影します。

あとは依頼が来るのを待つだけです。

子供が産まれて家事をすることが多くなってきたので、それが他の人の役に立てるなら生かしてみたい。今の会社の肩書とか名刺が外れた時に個で立って生きられるようにすべきだと思う。

初依頼

千葉県松戸市、「POOK」に登録してから1週間後の週末。島崎さんの姿が。

訪ねたのは子育て中の家。古河原佑一さん(37歳)と妻の陽子さん(34歳)、それに7ヶ月の海叶君の3人暮らしです。

島崎さんが早速案内されたのはお風呂場です。鏡一面には水垢が。それに蛇口も汚れが目立ちます。ここをキレイにしてほしいという依頼でした。

用意してきた道具で掃除を始めます。床も専用の道具で隅々まで洗います。

お金のためにというところもあるが、普段できない体験ができて楽しい。

鏡も蛇口もピカピカになりました。依頼者も納得の仕上がり。

しかし、島崎さんへの依頼はもうひとつあったのです。それは意外なものでした。

「POOK」という簡単に仕事ができるサービスを使って初の副業に挑む島崎さん。

風呂掃除の後に待っていたのは離乳食の相談でした。

ちょっとこうやって、おぇってする。育児は初めてなので、こういうものなのかどうかも分からなくて。嫌がっていなければ食べさせている。

嫌がる時は切り替えてバナナにしたりとか、あまりに押し付けると本当に嫌になる。

1歳5ヶ月の子供がいる島崎さん、先輩パパとしての経験をアドバイスします。

母に相談したりするけど、母の時代と今は違う部分もあるので、現在、子育てしている人の意見を参考にしたい。

「POOK」は今後もテストを重ね、6月にサービスを開始する予定です。

自宅に帰ってきた島崎さん、

心配していたんだよ、お父さん大丈夫かなって。

新たな働き方に手応えを感じていました。

自分ができることをどんどん増やしていきたい。今日はその一歩を踏み出せた。人生100年をどう楽しく過ごすかの中に、どう働くかがあると思うので。親が正解を持っているわけでもないし、正解を見つけてシェアするような生き方ができればいい。

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