[WBS] インフルエンザを分解!?新光触媒のフローリング!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

インフルエンザでクラス閉鎖をしたことがないという保育施設があります。

その秘密は可視光型光触媒という新技術にあるといいますが・・・

それは一体どのようなものなのでしょうか。

ラフィーネこども園

北九州市にある保育施設「ラフィーネこども園」。

真冬だというのに園児たちは全員裸足です。

しかし、ただ元気なだけではありません。

ラフィーネこども園の天本タヅ子園長、

福岡でインフルエンザが集団で発生してクラスが閉鎖になっていると聞くが、この園は今まで一度もない。インフルエンザがない。

秘密はこのフローリングなんだとか。

この床に巡り合って感染などの心配はまったくない。

それは空気洗浄にあるのでは。

空気洗浄してくれるという床。

実はこの床にはわずかな光でも反応する可視光型光触媒の技術が使われています。

光触媒

光触媒とは光を当てるとプラスとマイナスの力を持つ材料。

ウイルスや細菌などを分解する効果があるとされています。

食中毒の原因となる大腸菌も光触媒によってこのように分解されなくなっていきます。

有害物質を分解し、汚れを雨で洗い流す自浄効果もあるためフランスのルーブル美術館や東京の虎ノ門ヒルズの外壁にも使われています。

しかし、効果を発揮するためには紫外線を含む太陽光が必要でした。

九州工業大学

室内の弱い光でも高い効果を発揮する最先端の光触媒を研究しているのが九州工業大学横野研究室。

「これは何の溶液?」

九州工業大学横野研究室の松永向志さん、

形状制御した酸化チタンをつくる溶液。

これが光触媒のもとになる物質、酸化チタンです。

酸化チタンの溶液に圧力をかけ、電気炉に入れること24時間。

すると、

通常は球状になる酸化チタンが形状制御した棒状のものになり、従来よりも性能が高いものができる。

酸化チタン

酸化チタンは通常、丸い形をしています。

ただ、光を当てた時に発生するプラスとマイナスの力が近いためお互いが打ち消し合ってしまいなかなか効果を発揮できません。

一方、酸化チタンを棒状にするとプラスとマイナスの力がより遠い場所で起きるため両方の力を発揮できるのです。

出来上がったものがこちらの粉末、形を変えた酸化チタンです。

通常は丸い酸化チタンが棒状になっています。

さらに、

出来上がったものは白いがこれは可視光を吸収していない。

可視光に応答させるためには金属イオンを酸化チタンの表面に被覆する。

金属イオンを混ぜることでわずかな光でも活性化する可視光型光触媒が出来上がるというのです。

株式会社イクタ

この可視光型光触媒を使ってフローリングを製造しているメーカーが創業およそ150年のイクタ。

イクタの石川芳文社長、

主に住宅用の床材を作っている。

床材だけで200種類を超える。

デザインや耐久性などお客様のニーズは多種多様。

この日は可視光型光触媒を使った商品が作られていました。

これが塗料。

均一に塗ることで床材としての製品が出来上がる。

可視光型光触媒が入った塗料、厳密に温度調整をしないと光触媒の効果も失われてしまいます。

このため均一に塗る技術を習得するのに2年掛かったといいます。

左が従来の床材。

右が可視光型光触媒を使ったもの。

来年度は生産量の50%が可視光型光触媒に変わるので100倍単位で数量が増える。

株式会社LIXIL住宅研究所

可視光型光触媒を使った住宅も登場しています。

リクシル住宅研究所のコンセプトホーム。

4世帯がつながる家。

リクシル住宅研究所のキッズデザイン研究所、伊藤淳子所長は、

コネクティングフロアを囲むようにユニットが4つ設置されていて、4世帯、5世帯が一緒に暮らせるように工夫されている。

高齢者から子どもまで5世帯が一緒に暮らす未来の家。

キッチンやトイレなどほとんどの部屋に可視光型光触媒の床材が使われています。

高齢化になるとちょっとしたウイルスで重症化しやすい。

危険を取り除く上でもこういう床はどんどん出てくる。

抗菌だけではなく消臭効果もある可視光型光触媒。

近い将来、全ての新築住宅に使われていくかもしれません。

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