東京都では10月4日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が87人と11ヵ月ぶりに100人を下回りました。
緊急事態宣言が解除されたことで東京都内の宿泊施設や旅行会社には予約の問い合わせが相次ぎ、客足も戻りつつあります。
しかし、飲食業界では新たな問題が起きていました。
株式会社共立メンテナンス
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田中瞳キャスター。
こちらは浅草寺・雷門前です。観光客が戻ってきているような賑わいが感じられます。
10月4日の浅草には観光を楽しむ多くの人たちが。
緊急事態宣言が明けた直後の週末となった10月3日も浅草の人出は前の週と比べて16.7%増加。観光客が戻り始めています。
浅草周辺の宿泊施設でもある変化が…
「御宿 野乃 浅草」は天然温泉と"和"のコンセプトを売りにした観光客向けのホテル。
こちらのツインルームなら1泊1部屋1万1,000円ほどで宿泊できます。
宣言解除を受けこの週末はほぼ満室に。
10月の予約数も先月に比べおよそ3割増えているといいます。
「利用目的は?」
今回は旅行。夏休みにどこにも行かなかったので。
ストレスがたまって子どもが泣いちゃったので解除明けということで予約してきた。
こうした観光目的のお客様が増えていて、週末を中心に予約が埋まり始めているといいます。
御宿 野乃 浅草を運営する共立メンテナンスのドーミーイン事業本部、水野貴史さん。
大阪、名古屋、京都など大都市圏からの宿泊予約も伸びてきている。
最近だと沖縄の方から予約が入ってきたりとか回復の兆しは見えてきているのかなという印象を受けている。
増えている東京への旅行客。都内の旅行会社「アドベンチャー」を訪ねるとと・・
那覇-東京羽田の往復の航空券ですね。
緊急事態宣言解除で旅行需要が回復し、予約の電話が相次いでいました。
アドベンチャーの春木和也さん。
こちらが1日当たりの申し込みの推移。
先週くらいから急激に申し込みの数が上がってきた。
緊急事態宣言の解除が報道で取り上げられた時期。
先月上旬は1日当たりの予約数は100件余りでしたが今月はその3倍以上、10月2日の予約は400件を超えました。
なかでも目的地が東京の旅行が増えているというのです。
この大きいところが北海道。次いで東京。
「東京が2位は珍しい?」
あまりなかった。
東京も感染者数が減ってきている。観光地も多いので増えている。
しかし予約のほとんどが今月の旅行ばかり。来月以降の予約は去年はGoToトラベルキャンペーンが実施されていたこともあって1年前に比べて2割ほど少ないといいます。
その要因は感染再拡大の懸念だといいます。
感染者減っているがいつ波が来るか分からない。
予約に慎重になっているお客様はいる。
コロナの不安がなくならない限り旅行者は戻ってこない。
コロナ前と比べると予約数は4分の1程度で旅行需要の本格回復はまだまだ先になりそうです。
制限が緩和された飲食店では新たな問題が…
ブランド牛の神戸ビーフを専門に取り扱う「Dr.Meat 和牛博士のビストロ 神戸ビーフ亭」。
緊急事態宣言が解除され今月から営業を再開しました。
しかし…
CHEF'Sの澤真人社長。
今はアルバイトが足りていない。
一度店を閉めることでアルバイトに休んでもらって、その間にアルバイトも収入が必要なのでスーパーなどに移った。
見せてくれたのはスタッフのシフト表です。
店の運営にはアルバイトが20人程度必要ですが9人しか確保できていません。
先月20日から時給をこれまでより100円上げて1,200円でアルバイトの募集を始めました。しかし、まだ1人も応募が来ていません。
忙しくなればなるほど人が足りなくなるので他の業界に行ったアルバイトを戻すことができないと非常に厳しい。
この店のようにアルバイトを必要としている飲食店は増えているといいます。
ディップのHRS事業部、稲原雄也事業部長。
飲食店に絞ったデータ。9月後半から掲載数が加速度的に伸びている。
アルバイト求人サイト「バイトル」などを運営するディップでは先月の求人掲載数が8月よりも10%増加。
店によっては時給を上げるほか、ワクチン接種を終えた人に手当を支給するなど募集条件を良くするアルバイトの争奪戦が加熱しているといいます。
深夜営業もやっていく動きになった場合は採用市場の競争が激化していくので年末までしばらく人手不足が続いていくのではないかと想定している。