ヤマト運輸が24時間・365日、荷物を受け取れるセルフ型の実験店舗を初めてオープンします。宅配便の取扱量が多く再配達問題に悩まされている高層マンション街の救世主となるのでしょうか。
ヤマト運輸株式会社
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東京・江東区。豊洲にある団地の1階にヤマト運輸の新たな店舗がオープンします。
ヤマト運輸の大串隆司常務執行役員、
「宅急便を受け取る・送る」の新しい体験をしてもらいたい。
店内に入ると無人。そこに並んでいるのは150室以上の宅配便のロッカーです。
入り口の端末にカードをかざすと荷物が入っているロッカーの位置が分かり、ロッカー棚の端末に再びカードをかざすと扉が開きました。
実はこれセルフ型の荷物の受取サービス。
なんと24時間・365日、荷物を受け取ることができるのです。
近隣住民と個人向け会員サービスの会員を主な利用対象にしています。
すでにヤマト運輸が出資する会社がオープン型の宅配便ロッカーを設置していますが…
星佑紀記者、
従来のサービスはダンボール1箱分の荷物を受け取ることができました。今回さらにゴルフバッグのような大きな荷物も受け取ることができるようになったのです。
さらにメルカリやヤフオク!の荷物も24時間発送できます。
この店舗がオープンする豊洲は高層マンションが立ち並び、宅配便の取扱量が特に多いエリア。そのため配達員にはある悩みが…
配達員があるマンションに荷物を届けに行きましたが、2分ほどで戻ってきました。
2軒回って2軒とも不在。
日中の時間だと不在が多い。
このような際に活躍するのが宅配ボックスですが、この周辺では設置していないマンションや団地が多く結果的に再配達率が高くなってしまうのだといいます。
一方、宅配ボックスを備えたマンションにも問題が…
宅配ボックスが満杯だと配達員が帰ってしまう。
世帯が多いので宅配ボックスが埋まって使えない。
戸数に対して宅配ボックスが足りないのです。
宅配業界が人手不足などの課題を抱える中、双方の悩みを解決させる一手としてヤマト運輸は今回の店舗に期待を寄せます。
ヤマト運輸の宅急便戦略部、中西優さん、
eコマースの物量がどんどん増えていき、効率的に届けたい一面はあるが、それ以上にお客様に新たな受け取りの体験・価値を提供したい。