こちらに並べられた本についてのニュースです。
「シャチホコ」や「桜」、「札幌の時計台」、色んなデザインの表紙になっています。
しかし、実はこれ中身は全部同じ本です。
何故このように複数の表紙を作ったのでしょうか?
株式会社くまざわ
[blogcard url="https://www.kumabook.com/"]
東京・八王子駅前にある「くまざわ書店」。
店の目立つスペースに置かれた本には、くまざわ書店のエプロンを着けた可愛いクマが…
くまざわ書店の田村和一さん、
通常はこのようなカバーで販売しているが、、社名が入ったオリジナルの帯で仕掛け販売をしている。
書店限定の表紙にすることで何が変わったのでしょうか?
オリジナルの全面帯を付けたことで販売スタッフにより売りたい気持ちが強く出た。
先月まで店の奥に置かれていましたが、目立つ場所へと移動。
表紙が目に留まり、多くの女性や若者が購入したといいます。
私は表紙や帯を見て本を選ぶことが多いので。このロゴが見覚えがある。親しみのあるクマも書いてある。
このロゴが見覚えがある。親しみのあるクマも書いてある。
これまでは月300冊ほどだった売り上げが表紙を変えた今月、6.7倍に増える見込みで売上げの上位にもランクインしました。
株式会社日本経済新聞出版社
[blogcard url="https://www.nikkeibook.com/"]
この手法を仕掛たのが日本経済新聞出版社。
日本経済新聞出版社の武田浩司さん、
最初はシンプルな商品だった。
書店、著者、編集者で話をしているときにいろいろなアイデアが出てきて。
そのアイデアとは見映えの良い表紙をたくさん作って様々な客層に訴えようというもの。
例えば札幌の時計台や名古屋城の金のシャチホコを描くことでここでしか買えないというご当地感を演出。
旅行者が土産として買うケースも増えたといいます。
また書店限定の表紙を気に入った店員がSNSで発信するなどし、意外な方面から本の知名度が上がったという効果も。
その結果…
初版は8,000部でスタートした本だが重版で10刷、部数も6万5,000部まできた。
これに気をよくし、春中にデザインを11種類まで増やす計画です。
文庫は販売期間も短くて、店頭から撤収されてしまうところもあるので、いかに長く置いて売り伸ばすかということでいい戦略だったと思う。
株式会社PHP研究所
[blogcard url="https://www.php.co.jp/"]
いま出版業界では複数の映える表紙を作ることが広がっていて、PHP研究所ではすでに537万部発行しているビジネス書の表紙のバリエーションを25種類ほど用意して販売。
若い女性などに読者層を広げ売上アップを狙います。