コロナ下で関心高まる"断食"!専用施設やホテルプラン続々
東京・銀座にあるこちらのホテル「ACホテル・バイ・マリオット東京銀座」。
去年5月、ある宿泊プランを始めました。その特徴は食事だといいます。
豪華なディナーが付いているかと思いきや…
ACホテル・バイ・マリオット東京銀座の奈良朋美さん。
おかゆと水と酵素ドリンク。
1泊2日これだけ。
このホテルが始めたのがドリンクなどで栄養を取る、いわゆるプチ断食を体験するプラン。メニューは医師が監修しています。
1泊2日で1人2万5,400円から。
コロナ太りをリセットするため。
ホテルであれば家と違ってお菓子が置いてある環境ではないので。
何も置いていない環境で断食を始めたいという人が多い。
外出が減ってコロナ太りで悩む人が多い中、いま断食プランを提供するホテルが増えています。
断食に特化したホテルもできています。去年9月に千葉県八街市にオープンしたファスティングホテル 小谷流の森。
医師や栄養士が断食プログラムを監修。急な体調不良など万が一に備え地元の医療機関とも提携しています。
料金は2泊3日のプランで1人4万8,000円から。
マーケティング会社に務める田中さんはリモートワークによる運動不足で体重が増え、友人と人生初の断食に挑戦することにしたといいます。
知り合いに聞いて楽しそうだから行ってみようか、というノリだった。
2キロくらい太って、その分を痩せたい。
断食といっても一切食事をしないのではなく1日3食最低限の栄養は摂取します。
滞在初日の夜はじっくり煮込んだ野菜のけんちん汁。
少し味は薄めですけど…
夕食はこの1杯だけ。
一緒に参加している友人は…
肉は来ないんですよね?
翌朝、2日目の朝食は人参とリンゴ。
自分でジュースに。3食野菜と果物のジュースで過ごします。
おいしい。
食事以外の時間はホテルのラウンジでパソコンに向かい仕事です。このホテルの利用者の多くは30代~50代の働く世代。リモートワークが普及したことで平日でも宿泊型の断食プランを利用しやすいのではとホテル側は話します。
ファスティングホテル 小谷流の森の沼田由香支配人。
食べないことで食事に費やす時間を仕事に費やすことができるという人もいる。
しかし、空腹の状態で仕事に支障はないのでしょうか?
眠いとかだるいとかはない。
むしろシャキッと集中できている。
一方、40代事務職の高橋さんは5泊6日およそ9万円のプランで断食中。
まだ2日目ですが…
ヒレカツ、かき込みたい。
一番痩せていた時かも。
見せてくれたのは15年前の写真。今より30キロ痩せていました。仕事や私生活のストレスから過食が始まり、ここにきてコロナ禍のリモートワークでさらに体重が増加。コロナ太りを何とかしたいとこのホテルに駆け込んだそうです。
知り合いに久しぶりに会ったら気付かれなかった。
そんな太っていたんだ。
リモートワークがなくなったら会社に行かなければならないし。
今までの洋服が入らないから。
コロナが終わった時のために元に戻っておかないと。
断食によって体にどのような変化があるのでしょうか。
消化を休めることによって内臓が休息モードになるので内臓の本来の機能が高まると言われている。
むくみの改善や便通が良くなったり、腸内環境が良くなることで肌の調子が良くなったという声を聞く。
ただ持病があるなど断食に向かない人もいるため注意が必要だとの指摘も。
同志社大学大学院 生命医科学研究科の米井嘉一教授。
消化管に休養を与えるという考え方は悪くない。
重い病気、腎臓病や心臓病などを抱えている人たちは絶対危険になるし、断食のストレスに耐えられる体力を持っているかが重要になる。
断食初挑戦の高田さん、2泊3日の断食を終え体重は…
2キロ減っている。
この後の食事のケアが大事になってくる。
高田さんが断食が食生活を直すきっかけになったと話します。
断食を今回やることでそれからの生活が変わっていくと考えると、そのためにお金を使うのはいいと思う。