「ケーザイのナゼ?」です。実はいまオバケや恐怖を売りにしたホラー市場が活況を呈しています。その人気にあやかった新たな試みが繁華街でも行われています。なぜホラー市場がいま受けているのでしょうか。
若者が熱視線!ホラー人気のワケ
ある日の午後。
田中瞳キャスター
見るからに怪しい車が一台入ってきました。
田中キャスターのそばに停まったのはさびついた車。
株式会社怖がらせ隊
小野大地ディレクター
これは呼ばれればどこにでも駆け付けるデリバリータイプのお化け屋敷。
駐車スペースさえあれば訪ねる場所は問わないというこのお化け屋敷。早速体験しました。
田中瞳キャスター
後ろから何かが近づいていくる。
たすけて。
ヘッドホンから流れてくるのは病院を舞台にしたおよそ15分間のホラーストーリー。立体音響により音の方向や距離が鮮明に分かるだけでなくシーンに合わせて水が降ってくるなど臨場感ある演出にこだわっています。
ナゼ"デリバリー型"お化け屋敷?
ナゼ、デリバリー型なのでしょうか。
手掛けたのは2018年設立のお化け屋敷制作会社「怖がらせ隊」。コロナ禍でお客さんを集められないのなら自分たちがお客さんのもとに出向けばいいと発想を逆転させたのだといいます。
利用客にはある特徴が…
株式会社怖がらせ隊
小野大地ディレクター
大学生や若者グループが呼んでくれることが多く見られた。
15歳から29歳の男女を対象にした調査ではおよそ3人に1人がホラーに興味を持っているという結果に。
いまホラー事業を展開する企業にとって消費のけん引役になっている若い世代をいかに取り込むかがカギなっているのです。
大阪の地下街にあるなんばウォーク2番街。若い女性の列ができていますが、こちらもお化け屋敷。
ナゼ 地下街の一角にお化け屋敷?
実はこの場所…
ゾウンテッド
小山雄大COO
もともと施設にある靴屋さんだった。そのスペースにお化け屋敷をつくった。
ホラーイベントの企画・製作などを行っているゾウンテッド。施設側からの依頼で空き物件を活用して若者をターゲットにしたお化け屋敷をオープンさせました。
ゾウンテッドがつくったのはスマホアプリを使いながら探索するお化け屋敷。普段からSNSを活用している若い女性を中心に話題となり、オープンから2ヵ月で来場者は予想を大きく上回りおよそ3,000人に。
ゾウンテッド
小山雄大COO
今後も空き物件を使ってお化け屋敷を展開することで若い世代、リアルな体験をしたいお客様を集客できるように展開していく。
一方、これまでにない試みでホラー市場に打って出ているのが闇という企業。
株式会社闇
頓花聖太郎CCO
いまオンラインホラーイベントを制作している。
第二弾を制作中。
オンラインで味わうホラーとはどのようなものなのか。2月に配信された第一弾の作品「心霊配信の夜」。呪われたホームページの噂を聞いた動画配信者が実況しながら真相を解明するという内容。視聴者はそれを見守ります。
すると…
アンケートしましょう。
現場に行くか、行かないか、みんなに決めてもらいましょう。
ストーリーの途中でも求められるアンケート。視聴者の選択や行動によって配信映像の内容が変わるのだといいます。
2021年度の売り上げはオンラインイベントでの集客効果もあり過去最高を記録。今年度はさらに上回る見込みです。
ナゼ"オンライン"ホラーが人気?
ナゼ、オンラインホラーイベントは人気なのか。
株式会社闇
頓花聖太郎CCO
若い人の中にはホラーを実況動画やユーチューブで楽しむ層がたくさんいる。
ホラーの楽しみ方がより積極的になっている部分とみんなで一緒に楽しむ文化ができあがっている。