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[WBS]参院選 党首に一問一答!公明「賃金上昇」どう実現?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

各党党首への参院選一問一答です。今回は公明党の山口代表に賃金上昇をどう実現していくのか聞きました。

公明党 山口代表に問う

政治に求められること

公明党
山口那津男代表

いま政治に求められるのは何といっても国民の不安をなくすこと。
代わって安心を届けること。

国民の不安を払拭する重要性を強調する公明党の山口代表。

実現の道筋とは…

佐々木明子キャスター

今回、重点的に訴えたい政策は?

公明党
山口那津男代表

一つは経済立て直し。
コロナやウクライナ情勢などを受けていろいろ傷んでいるので、これを克服して走り出す。この経済立て直し。
特に賃金の継続的な上昇を図る。
経済成長を導き出して、雇用と所得の拡大を目指していく。

賃金上昇どう実現する?

佐々木明子キャスター

賃金を上げるか上げないかは企業が決める。そこが動かないと賃金の上昇はついていかないと思うが?

公明党
山口那津男代表

民間企業なので一つは税制で支援する。賃上げしたところは減税する。
あるいは補助金を出す。
事業の再構築、経済成長に向かって取り組むところに補助金を強化する。
それから最低賃金を上げることがパートやアルバイトを中心に底上げするトレンドを作り出す。
さまざまな動きを総動員して賃上げの流れを作り出すことが重要。

円安・物価高への対策は?

佐々木明子キャスター

賃金の上昇はすぐに始まるもいのではない。そうした中で円安・物価高が異常な勢いで進んでいるが?

公明党
山口那津男代表

地方創生臨時交付金1兆円を都道府県と市区町村に配った。
これを活用して給食の値段を抑えるということを全国でやっている。
あるいは水道料金など公共料金も自治体で決められるので上がらないように抑えてもらう。
あるいは公共交通のバスや離島の船とか値上がりしないよう対応してもらう。
この地方創生臨時交付金1兆円がいまかなり生かされている。

日本の成長戦略は?

佐々木明子キャスター

日本の成長戦略として一番力を入れたいのは?

公明党
山口那津男代表

これからの成長の柱はデジタル化と気候変動に対応する脱炭素化。
ここで技術開発、研究開発をする。
デジタル化も社会のベースを作るために大きな礎になり得る。
そこで利便性もどんどん出てくるし、新しい雇用も生み出される。
この二つを推進するために賃金上昇と結び付けた補助金なども生かしながら成長していきたい。
次の成長できるような産業に移りたいという労働移動も自発的に移りたいと努力している人にはそういう道を歩める支援をしていきたい。

子育て支援の中身は?

福祉の党として社会保障の充実に取り組んできた公明党が今回打ち出したのは…

公明党
山口那津男代表

特に年金、医療、介護と並んで子育て、少子高齢化がなかなか止まらないので、この子育てのところに特に力を入れたい。
年末までに子育て応援トータルプランを発表し段階的に実現していきたい。
例えば出産育児一時金をいま42万円で止まっているが、これを大幅に増額するとか子どもの医療費無償化、中学3年生まできたが高校3年生まで拡大するとかいろいろやりたい。

子育て支援の中身は?

今回、公明党は安全保障体制の強化も重点政策として掲げていますが…

佐々木明子キャスター

防衛費の水準、自民党は5年以内にGDP比2%も視野に入れる中で公明党は水準を出していないが?

公明党
山口那津男代表

特に武力行使が行われないように、一方的な行使が行われないようにすることが大事なのでそれにふさわしい防衛力は何かを議論することが最初。
初めから何か金額がありとかパーセントがありでは中身がはっきりしないので、こういうアプローチは必ずしも歓迎しない。
結果として防衛費が増えるということも当然あり得るでしょうし、日米同盟の信頼性を向上させることは何よりも武力行使を止める力になる。
本格的に議論すべき。

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