ここ数年、急拡大するフリマアプリのニュースです。
フリマアプリは個人と個人がインターネット上で洋服や雑貨などの商品を売買するサービスです。
有名なところでいうと何と言っても「メルカリ」、ほかにも「フリル」「ミンネ」「ラクマ」「オタマート」などいろんな会社がサービスを展開しています。
非常に競争が激しくなる中、11月7日に中古ブランド店の最大手「コメ兵」がここに参入しました。その強みは鑑定力です。
株式会社コメ兵
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コメ兵はフリマアプリのサービスを11月7日から開始したと発表しました。
石原卓児社長は、
70年間、リユースを続けてきた企業として安心、信頼できるリユース文化を創造していく。
KANTE(カンテ)
[blogcard url="https://www.kante-jp.com/"]
売り手は商品をスマホで撮影。商品の状態などを入力して出品します。
売買する商品はブランド品に特化し、価格設定は1万円以上としました。
コメ兵が得る手数料は10~15%で販売価格に応じて変わります。
このアプリの最大の特徴は購入者側で商品の鑑定依頼ができること。買いたい商品を選ぶと有料の「KOMEHYOカンテイあり」か「KOMEHYOカンテイなし」が表示されます。
鑑定を希望した場合、出品者は一旦、コメ兵に商品を送ります。鑑定の結果、偽物と判断されると商品は出品者に返却、本物と判断されれば商品は購入者に元に届くという流れです。
コメ兵商品センター
鑑定の中枢を担っているのがコメ兵の本拠地、愛知県にある商品センターです。
全国各地で買い取った全ての商品がここに集まります。
指輪などの貴金属や時計、バッグなどを選りすぐりの鑑定士、約60人がチェックしています。
時計の鑑定士は、
針の細さなど鑑定項目は数多くある。それを総合的に見ていく。1日に100本くらいみる。
年間約140万点を買い取るというコメ兵。鑑定にはロゴや製造番号のチェックの他に経験を積んだ鑑定士ならではの五感を使います。
バッグの鑑定士は、
触った瞬間に素材が違うことはある。新品はある程度同じボンドのにおいとかブランドによって違う。
市場の拡大
コメ兵が今回、フリマアプリに参入した背景には市場の拡大があります。
「CtoC」、個人間で商品を取引するフリマアプリの市場規模は2016年は3,052億円で中古品市場の16%を占めています。
一方、コメ兵の17年3月期の売上高は401億円と前年比で12.6%減少しています。
石原社長は、
ここまでCtoC(個人間取引)が活発になってくると当然脅威になってきた。
フリマアプリの市場を席巻するメルカリで偽ブランド品の出品が問題となる中、コメ兵は自前の鑑定力を武器にユーザーの不安を払拭させ中古品の流通をさらに活発化させる狙いです。
コメ兵が持つ真贋判定能力を使い不正品の撲滅、健全なリユースの発展に貢献したい。1社でやることは限られているが業界を明るくするために、これからが勝負。