政府は10月13日に2024年の秋をめどに現在の健康保険証を原則廃止すると発表しました。保険証はマイナンバーカードと一体化したマイナ保険証に切り替える方針です。私たちの生活はどう変わるのでしょうか。
健康保険証 原則廃止へ
"マイナ保険証"影響は…
20代女性

メリットが分かっていなくて絶対そうしないといけないのはなぜだろう。
70代男性

保険証として2回使ったかな。
最初使い方も難しく、病院も慣れていないからどうだったっけって。
10月13日に会見を開いた河野デジタル大臣。
河野デジタル大臣

医療のDXのようなことを考えたとき、マイナンバーカードをはじめとする基盤整備というのは必要になってくる。
現在の健康保険証を2024年秋に原則廃止し、マイナンバーカードと一体化した"マイナ保険証"に切り替える方針を明らかにしました。
一体化すると何が変わるのでしょうか。
日比谷ヒフ科クリニックは受付にマイナンバーカードのリーダーを設置し、今月から運用を始めました。
保険証と一体化したマイナンバーカードをリーダーに入れ、顔認証かパスワードを入力すると受け付け作業が完了します。
日比谷ヒフ科クリニック
矢野正一郎医師

患者の過去の治療歴、検査歴、投薬歴などが分かって、チェックインの時点でデータが入ってきてすごく便利。
健康保険証の確認や手作業による入力が要らないため事務作業の軽減につながります。
今後、電子カルテと連携すれば他の病院のデータや血液検査のデータが共有されて、無駄な検査も省けるといいます。
メリットが多そうですが懸念する点も…
日比谷ヒフ科クリニック
矢野正一郎医師

アクシデント時の対応を二重三重に張り巡らせた上でやってほしい。
落とした人が半年間、保険証なしの状態になるなどトラブルのないようにやっていただきたい。
「マイナ」免許証も一体に
"取得義務化"で普及加速か
また今後はこんな機能も…
河野デジタル大臣

運転免許証との一体化だが今、2024年度末としている時期をさらに少し前倒しできないか、検討を警察庁と一緒に進めていく。
2024年度末に予定されていた運転免許証とマイナンバーカードの一体化を前倒しする考えを明らかにしました。
さらに来年5月にはマイナンバーカードの機能をアンドロイドOSを採用しているスマートフォンに搭載すると発表。カードを持ち歩かなくても住民票の交付といった行政手続などが可能になります。
50代男性

情報流出が怖い。民間企業に委ねるのはおっかない。
20代女性

父はスマートフォンとか使うタイプでもなくて、むしろ抵抗があるタイプなので、嫌がるところが想像つく。使いこなせない。
結局教えるのは周りになるので、質問が飛んでくいる。
交付率がおよそ5割にとどまるマイナンバーカード。保険証などと一体化し、取得を事実上義務化することで普及を加速させたい考えです。