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[WBS]郊外では持ち家売却も!チャートは語る 住宅価格二極化[ナレッジパートナー株式会社]

2021年4月26日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コロナ禍で住宅価格の二極化が進んでいます。

去年4~9月の東京都の住宅価格を日本経済新聞データ取材班が分析したところ、ある傾向が見えてきました。

こちらの地図、赤くなっている部分は価格が上昇しているエリアですが都心に多いのが分かります。

色が濃いところほど価格が上昇していて、港区や千代田区、こちらは1年前から10%以上上昇しています。

その一方で青い表示は価格が下がっているエリアです。都心から離れた地域が多く、国分寺市や立川市は価格が10%近く減少しています。

なぜこのように都心と郊外で住宅価格に対象的な動きが出てきているのでしょうか。

日本経済新聞「チャートは語る」との連動企画です。

ナレッジパートナー株式会社

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東京・渋谷、こちらは住宅ローンに関する相談を受け付けている会社「ナレッジパートナー」です。

住宅ローンに関する相談件数がコロナ拡大前より5割ほど増えているといいます。

この日、相談にやって来たのはさいたま市に住む40代のAさんです。

Aさんは3年前、4LDK、2,500万円の一戸建てを20年ローンで購入。

都内の飲食店に勤めながら月々12万円の返済を続けていましたが…

去年4月、コロナの影響で緊急事態宣言となり自分の勤めていた店も休業。収入も途絶えた。

去年6月、退職を余儀なくされたAさん。次の仕事も決まらず住宅ローンを支払うことができなくなったため仕方なく任意売却で自宅を手放す決断をしました。

任意売却とは債務者の代わりに仲介業者が金融機関と交渉し、少しでも良い条件で物件を売却する制度でこの会社が交渉に当たっているのです。

生活する金がなくなる前に動いた。

こちらの会社に相談に来る人は特に郊外に住む飲食・サービス業で働く人が目立つといいます。

東京郊外でも住宅価格の下降が見られ、国分寺市は13%、立川市は9%、価格が下がっています。

任意売却119番、ナレッジパートナーの富永順三代表、

郊外・地方は地価が下がってしまっている。そういう影響で相談。

売却してもローンが全額返済できない人が多い。

相談者は今後まだまだ増えてくると思う。

一方、価格が上昇しているのが都心の高級物件です。

代官山駅から徒歩4分に位置するマンション「プラウド代官山フロント」。広さ90平米から116平米の8戸を販売予定でおよそ2億~3億円前半という物件です。

こうした高額物件でも最近では販売が順調で目標を半年ほど前倒しで達成できる見込みだといいます。

野村不動産の川島奈緒さん、

株価の回復なども一つの要因としてある。

資産が増えた方が相続対策、節税対策、セカンドハウスとして購入するケースも増えている。

今後もこのような販売のペースは継続していくのではないか。

都心の物件で需要が高まっているのは新築マンションだけではありません。

渋谷駅から徒歩5分の所にあるマンションの最上階ですが、こちらは中古マンションですが新築の時よりも価格が上昇しているといいます。

渋谷の中心に位置し、築8年、広さはおよそ55平米ですが売り出し価格はおよそ1億2,000万円。

渋谷の再開発もあって新築時よりおよそ数千万円上がるケースもあるといいます。

東急リバブルの村島克佳さん、

首都圏全体でマイホームとしての需要が旺盛。

特に都心を中心に希少性、立地性など、優位性のある物件が顕著に価格が上がっている。

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