クノール食品株式会社
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1964年、高度成長期の真っ只中、東海道新幹線が開業。最高時速210km、東京・大阪間を4時間で結びました。
その年に生まれたのが鍋で簡単に作ることができる「クノールスープ」です。
味の素株式会社食品事業本部、古賀大三郎さんは、
広告のキャッチコピーは「栄養たっぷり、和食にピッタリ」。
日本の食卓に初めて洋風スープを持ち込みました。家族団らんでのスープは瞬く間に全国に広がりました。
クノール カップスープ
気温の低下とともに売上を伸ばす「クノール カップスープ」。
いなげや花小金井駅前店でも売り場を拡大し品揃えを増やしていました。
そのクノール カップスープはクノール食品株式会社川﨑事業所で作られています。
塩や砂糖、調味料など約30種類の原料を混ぜて粉に、そこにコーンパウダーを加え再び混ぜることで商品は完成します。
味の素株式会社食品事業本部、古賀大三郎さんは、
この工場で1日130万食つくっている。
クノール研究室
22品種あるクノール カップスープを開発したのがクノール研究室。ここでは開発と失敗が繰り返されています。
その中で50年もの間、支持をされ続けている「コーンスープ」。そこには時代に応える戦略がありました。
コーンスープの戦略
1980年台前半、
女性の社会進出がさらに進行していく中、朝食に時間をかけることが出来ない。
そこで打ち出したキャッチコピーが「時間かけずにお湯かけて」。カップに湯を注ぐだけで朝食をとることが出来ました。
さらに1980年台後半、バブル期に突入すると、
キャッチコピーは「朝ごはん、ちゃんと飲んでる?」に変更。
モノが溢れる時代、他社との差別化を図るため人気タレントを使い朝食の必要性を問いかけました。
しかし1997年、思わぬ落とし穴が…。
「ブレークするならスープだよ」というキャッチコピーをつくった。スープをコーヒーとか紅茶のように、ホットドリンク的な気軽に飲めるものにできないかと。
そして開発したのが「コーン・オレ」です。ところが朝食として定着していたカップスープ。手を伸ばす者はいない。あくまでもスープは食事。ブレーク時に飲むものではありませんでした。
落ち込みの危機を救ったのは翌年発売の「野菜シリーズ」。転機となったのは「健康ブーム」。
キャッチコピーは「いろんなグッドが溶けている」とスープの価値を生活者が感じ取れるようにしました。
そして2014年、冷たい牛乳で作る「冷たいクノール」を発売。お湯を沸かす手間もなく、春と夏のスープ市場を開拓しました。
年間を通して販売をすることで実績を上げることが出来たクノール カップスープ。過去最高の6億食を突破しました。
ロングセラーの極意とは?
これから先もニーズの多様化と言われている。世の中の変化に対応し価値提供ができれば今後も成長できる。