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[WBS][北京オリンピック×WBS]次世代メダリストを育てる!"カーリング王国"の最先端技術とは!?[国立大学法人北見工業大学]

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カーリング女子は予選最終日の2月17日、前回大会銅メダルの日本は準決勝進出を決め2大会連続のメダル獲得に挑みます。

その日本代表ロコ・ソラーレの地元、北海道北見市ではいま最先端の技術を活用して次世代のメダリストを育成する新たな取り組みが始まっています。

"カーリング王国"の最新鋭施設

運命のスイス戦。準決勝進出をかけ予選リーグ最後の試合に挑んた日本。

その試合をどこよりも熱い思いで見守る街があります。北海道北見市、ロコ・ソラーレの本拠地です。

カーリングのまちの郵便ポストの上に置かれているのはストーン。

地元の菓子店「清月 一番街本店」を訪ねるとロコ・ソラーレが描かれたコラボ商品が並びます。

身近な人が活躍しているの見て、すごいなと。

金メダル目指して頑張ってほしい。

金メダル取ってほしい。頑張れ北見市!

そんなカーリングの街に2020年に新たに誕生したのがこちらの施設「アルゴグラフィックス 北見カーリングホール」。

なかでは掛け声に合わせブラシで氷を掃く地元の小学生の姿が。北見市ではカーリングが学校の授業にも取り入れられています。

小学5年生の女子。

難しかったけど勝ったら楽しかった。

小学5年生の男子。

テレビで見るとすごく簡単そうに見えるが、うまく投げられない。大変なんだと。

13億円を投じてこちらの施設を建設した北見市。

そこにはカーリングによる街の活性化だけではないある狙いがありました。

その秘密が天井につけられたこちらのカメラです。

北見工業大学の桝井文人教授。

10種類の計測システムを使うことで選手の動作測定や戦術面を測定し、解析結果を競技者にフィードバックできる。

地元、北見工業大学の桝井教授です。

北見市は桝井教授と連携し、世界レベルの選手を輩出しようと競技レベルの向上に取り組んでいます。

氷上のチェストも呼ばれるカーリング。ストーンを40メートル先の円の中心にいかに近づけるか、ときには相手のストーンを弾き、ときには自らのストーンを防御。投球にミリ単位の精度が求められる競技です。

例えば2月17日の試合でも投げる技術に加え、ストーンの配置に緻密な戦略性を求められます。

桝井教授は最先端の技術で集めたデータを蓄積し、競技に活かそうというのです。

この日、ホールでは体にセンサーを取り付けた学生がストーンを投げていました。

ストーンを投げる動作を12台の特殊なカメラで撮影。動作をデータとして記録します。

普通の動画は動きは分かるが、ひじの動きが何センチずれているとか、背骨の体幹が何度ずれているとか細かく分からないので正確に測るのが目的。

自分の姿勢や癖が一目で分かります。さらにトップ選手の動きを可視化することで、これまでコーチが口頭で教えていたことが容易に伝えられるようになるといいます。

ほかにも今まで手書きだったスコアブックも電子化。試合中の戦術の組み立てが早くなるほか、後で見返す復習にもつながります。

実はこれ…

ロコ・ソラーレが初めに使ってフィードバックをもらった。

ロコ・ソラーレは国内だとオールマイティーなチーム。

オーソドックスに前半に得点を重ね、後半は楽に試合をコントロールするのが多い。

そして初公開となる開発中の技術を見せてもらうことができました。それが…

ストーンを光が追いかけます。

ストーンに取り付けられている装置から発する信号を天井のセンサーが感知。プロジェクターを連携してストーンの軌道をリアルタイムで描きます。

こうした新たな技術の開発を進めることでロコ・ソラーレに続くメダリストの育成につなげたい考えです。

データを使い、若い選手が効率よく競技力を向上することで世界のトップに近づいていくといい。

そして2月17日、首位のスイスに挑んた日本。粘りを見せるものの4-8と及ばず、それでもライバル韓国も敗れたため準決勝進出を決めました。

吉田知那美選手。

途切れちゃったと思っていたのでうれしい。

藤澤五月選手。

もう泣いても笑っても残り2試合。気持ちが整理ついていないが頑張る。

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