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[WBS]初入閣9人 女性2人!"政策断行内閣"その船出は…

ワールドビジネスサテライト(WBS)

8月10日に第二次岸田改造内閣が発足しました。こちらが今回の内閣の顔ぶれです。

第2次岸田改造内閣の顔ぶれ
内閣官房長官松野博一留任
外務大臣林芳正留任
財務大臣鈴木俊一留任
国土交通大臣斉藤鉄夫留任
経済再生担当大臣山際大志郎留任
厚生労働大臣加藤勝信再任
防衛大臣浜田靖一再任
デジタル大臣河野太郎 
経済安全保障担当大臣高市早苗 
経済産業大臣西村康稔 
総務大臣寺田稔初入閣
法務大臣葉梨康弘初入閣
文部科学大臣永岡桂子初入閣
農林水産大臣野村哲郎初入閣
環境大臣西村明宏初入閣
復興大臣秋葉賢也初入閣
国家公安委員長谷公一初入閣
地方創生担当大臣岡田直樹初入閣
少子化担当大臣小倉將信初入閣

岸田総理自らが政策断行内閣だと打ち出した新たな布陣は19人の閣僚のうち初入閣が9人、女性が2人という顔ぶれとなりました。経済や外交だけでなく旧統一教会と国会議員の関係などさまざまな問題を抱えた船出となります。

難問山積でスタート!「政策断行内閣」の実力とは?

8月10日午後1時ごろ、野村哲郎議員の事務所では…

野村農水大臣

野村です。わかりました、すぐ参ります。

記者

電話は誰から?

野村農水大臣

秘書官、いよいよ来た。さあ、今から官邸だ。

農水大臣に任命されました。参議院当選4期目にして初めての入閣です。

入閣の電話は西村康稔議員にも。

西村康稔経産大臣

わかりました。よろしくお願いします。

安倍内閣などで経済再生担当大臣を務めた西村康稔氏は再入閣。

連絡を受け続々と官邸に向かう新閣僚たち。閣僚19人のうち14人を入れ替え、第2次岸田改造内閣が発足しました。

岸田総理

骨格を維持しながら有事に対応する「政策断行内閣」として山積する課題に対し経験と実力を兼ね備えた閣僚を起用。

経済界からは今回の閣僚を歓迎する声も。

経団連 十倉会長

新内閣は政策通の優れた人材が多数登用されていて自民党役員を含め政府・与党が結束して政策を迅速に遂行することが期待される。

一方で今回の人事に不快感を示したのが世界平和統一家庭連合、旧統一教会です。

世界平和統一家庭連合
田中富広会長

当法人との関わり方が判断の基準なら至極残念なこと。

岸田総理が今回の閣僚人事で画策していたのは旧統一教会に関わりのあった閣僚の一掃。しかし、今回選ばれた閣僚のうち少なくとも4人が旧統一教会と何らかの関わりがあったことが明らかに。

関連団体の会合に会費を払っていた山際大志郎氏は…

山際経済再生担当大臣

旧統一教会との関係について一切関係を持たないことを約束したい。。

教団との過去の関わりをめぐる問題は払しょくしきれていません。今後、支持率回復を目指すためにより丁寧な対応が迫られています。

岸田総理

国民から信頼される行政運営を行っていく。

第2次岸田改造内閣!コロナ・防衛・原発どう対応?

角谷暁子キャスター

8月10日に発足した第2次岸田改造内閣、一言で表すとどんな内閣でしょうか?

官邸キャップ
篠原裕明記者

個人の経験や能力を重視するとともに派閥も重視する内閣といえると思います。コロナ対応にあたる厚生労働大臣、また防衛力強化に臨む防衛大臣、また原発再稼働などエネルギーの安定供給に取り組む経産大臣など難しい課題の担当には大臣経験者を重点的に配置して野党から厳しい質問が飛ぶ国会審議にもたじろがない体制を構成しようという狙いがみえます。
一方で党内の各派閥は入閣適齢期の衆議院でいえば当選5回から7回生を初入閣させたい、そういう思惑があります。
こうした各派閥の思惑に配慮をしつつ岸田総理は初入閣組も処遇しながら自らの党内基盤の強化を図っています。

国民は今回の内閣にどのような印象を抱いたのでしょうか。街で聞いてきました。

40代会社員

印象としては女性が少ないのかなと。
岸田総理が女性をもう少し登用する話もあったが結果を見ると2人なので。

角谷暁子キャスター

まずは女性の登用が少ないという声が上がりました。この点に関して岸田総理の考えはどうでしょうか?

官邸キャップ
篠原裕明記者

大臣では女性2人、自民党四役では女性ゼロということなのでこれは確かに少ないと感じます。
政権はもちろんこうした批判は承知しているでしょうから8月12日に予定される副大臣・政務官人事ではある程度意識的に女性議員を登用する可能性があるとみられます。

一方で永田町では女性だからと数あわせで登用するのではなく人物本位の人事とすべきだという声も聞かれます。

経済と名のつく閣僚が3人います。街の人からはこんな疑問の声も上がりました。

20代会社員

経済産業大臣はこういうことをやっている。
経済再生担当大臣はこんなことをやっている。そのように発表してくれるとわかりやすい。

官邸キャップ
篠原裕明記者

経済産業大臣はエネルギーの安定供給など、まさに目の前にある具体的な経済政策を推進していきます。
一方で経済再生担当大臣は予算編成の基本方針となる「骨太の方針」などを取りまとめるので経産大臣と比べるともう少しマクロな、中長期的な政策を担当しているイメージです。
今回、高市さんが就任した経済安全保障の担当大臣は岸田内閣になって新設されたポストで具体的な個別の経済政策というよりも外国からの経済的な攻撃をどう未然に防ぐかという一歩先を考える役目を担っています。

サイバー攻撃の問題などにも取り組んでいくということです。

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